フライング単発 甲子夜話卷十八 16 人魂を切て病癒る事
[やぶちゃん注:現在、作業中である柴田宵曲「随筆辞典 奇談異聞篇」のために必要となったので、フライングして、句読点の変更・追加と、読み・記号・改行・段落を加えた。]
18―16 人魂を切(きり)て病(やまひ)癒(いゆ)る事
吉原町、西河岸(にしがし)、倡家(しやうか)の女、勞瘵(らうさい)にて危篤に及びたるとき、人だま、出(いで)て飛去(とびさ)る。
この時、戶外(こがい)を行く人あり。これを見て、刀を抜(ぬき)て、人だまを、切りたり。
是よりして、かの病(やまひ)、平癒せしと云(いふ)。
理外(りがい)の談なり。
■やぶちゃんの呟き
「勞瘵」「労咳」に同じ。結核。
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