譚海 卷之八 甲州身延山參詣行程の事
[やぶちゃん注:この前の「江戶本所の大工狐の玉を得たる事」は既にフライング公開してある。]
○江戶より甲州身延山へ參詣の道は、東海道沼津の宿より西へ入(いり)、身延山迄、十三里、身延山總門より本堂まで十八町、本堂より赤沼まで三里、赤沼より、山路、殊にけはしきところを經(ふ)る事、五十町にして、七面山(しちめんさん)にいたる。是、卽(すなはち)、身延山の奥の院なり。歸路は、奧の院より、本堂のうしろへ出(いづ)る道、有(あり)。此間(このかん)、三里なり。
[やぶちゃん注:私の「諸國里人談卷之三 風穴」を参照されたい。]