譚海 卷之八 長州下の關遊女の事
○長門、下の關の湊の遊女、往時、平家沒落の時、宮女(きうぢよ)、身をよするかたなくて、遊女と成(なり)しより、初(はじめ)たる、とぞ。
下の關あみだ寺に、安德帝幷(ならびに)平家一門の御影(ごえい)あるに、七月盆中。諸人(しよにん)、參詣するにも、
「下の關の遊女、參詣をはじめざる間(あひだ)は、諸人の參詣を禁ずる。」
よしを、いへり。
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○長門、下の關の湊の遊女、往時、平家沒落の時、宮女(きうぢよ)、身をよするかたなくて、遊女と成(なり)しより、初(はじめ)たる、とぞ。
下の關あみだ寺に、安德帝幷(ならびに)平家一門の御影(ごえい)あるに、七月盆中。諸人(しよにん)、參詣するにも、
「下の關の遊女、參詣をはじめざる間(あひだ)は、諸人の參詣を禁ずる。」
よしを、いへり。