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2024/02/15

譚海 卷之七 播州石の寶殿の事

譚海 卷の七 播州石の寶殿の事

[やぶちゃん注:底本では「目錄」の順列に問題がある。国立国会図書館本のそれが正しい。]

 

○又、播州、「石(いし)の寶殿(はうでん)」とて、まします。

 御影石を、だす、山のふもとのかたそばにあるみやしろにて、御社(みやしろ)のさま、橫ざまに、たふれて、其下には、堀をほりめぐらして、あり。

「此水、汐(しほ)のみちひにしたがひて、たがはず。」

と、いへり。

 高さは、二丈ばかり、戶口は、上のかたに向(むかひ)て、それに年々の土、うづみて、大(だい)成(なる)樹ども、生(おい)しげりて有(あり)。

 橫のながさは、三、四丈もありぬべく、みゆ。

 神代に造られたる賓殿にて、萬葉集に、

 おほなむちすくな彥名のつくれりし

     しづの岩屋はいく代へぬらん

と、よめる所なり、とぞ。

 まことに、いかめしきみやしろなり。

 そこに、あるとし、參詣の人のともなひし、八歲に成(なり)たる子どものよめる歌とて、

 稀にきて又こん事もかたければ

    名殘をしづの石のみやしろ

と。

「をさなきもののよめるには、稀有なる事なり。」

と、人の、物がたりし。

[やぶちゃん注:これについては、私の「諸國里人談卷之二 石寶殿」の私の注を見られたい。リンクで画像が見られる。]

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