譚海 卷之十二 美食病の根本なる事
○都(すべ)て、萬(よろづ)の病(やまひ)は美食より起(おこ)る。
しりたる人の娘、武家へ奉公に出(いで)しに、常に、一合めしといふものに、香(かう)のもの抔(あど)、そへて、くひゐたるほどは、年久敷(としひさしく)、病も、おこらず、すこやかなりしが、家へ歸りて後(のち)、病身になりて、常に心地よからずありしは、まつたく、うまき物、くひて、あるゆゑと、しられたり。
« 譚海 卷之十二 子供勞咳に似たる病する事 | トップページ | 譚海 卷之十二 田舍より來る子供食事の事 »
○都(すべ)て、萬(よろづ)の病(やまひ)は美食より起(おこ)る。
しりたる人の娘、武家へ奉公に出(いで)しに、常に、一合めしといふものに、香(かう)のもの抔(あど)、そへて、くひゐたるほどは、年久敷(としひさしく)、病も、おこらず、すこやかなりしが、家へ歸りて後(のち)、病身になりて、常に心地よからずありしは、まつたく、うまき物、くひて、あるゆゑと、しられたり。