譚海 卷之十二 小兒古來翫物の事
○母の、
「おさなき頃までは、子どものもてあそびとては、『常磐御前の道行』とて、土にて作(つくり)たる人形。木のふしを、けづり、色どりて、『木猿(きざる)』とて、こしらへたる二品ならでは、なかりしが、今は、種々の、もてあそびもの、なき物もなく、造り出す。世のおごりに成(なり)たるゆゑなるべし。」
と申されき。
[やぶちゃん注:底本には最後に編者割注で『(別本缺)』とある。]
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○母の、
「おさなき頃までは、子どものもてあそびとては、『常磐御前の道行』とて、土にて作(つくり)たる人形。木のふしを、けづり、色どりて、『木猿(きざる)』とて、こしらへたる二品ならでは、なかりしが、今は、種々の、もてあそびもの、なき物もなく、造り出す。世のおごりに成(なり)たるゆゑなるべし。」
と申されき。
[やぶちゃん注:底本には最後に編者割注で『(別本缺)』とある。]