譚海 卷之十一 靈芝感得の事
○靈芝を感得するは長壽の兆(きざし)也。「瓊田草(けいでんさう)」とも、いへり。生(しやう)じたるを見付(みるけ)たらば、早く取(とり)て、飯(めし)の湯氣(ゆげ)にて、蒸し收(をさ)め、たくはふべし。久敷(ひさしく)地上に置(おく)時は、「なめくじり」、好(このみ)て、なむるゆゑ、蟲を生じ、朽(くち)て、取用(とりもちひ)がたし。
[やぶちゃん注:「靈芝」担子菌門真正担子菌綱タマチョレイタケ目マンネンタケ科マンネンタケ属レイシ Ganoderma lucidum 。私の「日本山海名産図会 第二巻 芝(さいはいたけ)(=霊芝=レイシ)・胡孫眼(さるのこしかけ)」を参照されたい。
「感得する」思いがけなく手に入れることを言う。
「「瓊田草」「玉芝」とともにレイシの異名らしい。]