譚海 卷之十二 佐竹慈伯の事 / 卷之十二~了
[やぶちゃん注:本話は本巻に多く出る津村の亡き母による思い出話である。
本篇を以って「卷之十二」は終っている。]
○「佐竹慈伯といへる醫師、物がたりありしは、『我等、此度(このたび)の病氣は、きはめて、死ぬるなり。いつものわづらひと、ちがひて、骨のふしぶし、はなるゝ樣に思はるる。死ぬやまひは、更に、ことなり。』と、いはれし。はたして、其秋、うせられき。是は、醫の道に深く心得たる人にて、儒學も、よく、ありし。我(わが)親のごとくにせし人。」
とて、母の、かたられき。
[やぶちゃん注:底本では最後に割注で、『(別本缺)』とある。ここの死に至るそのような疾患は、私は不詳である。]
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