譚海 卷之十二 夜中地震の用心の事
○夜中、俄(にはか)に雪隱(せつちん)の匂ひする事、あり。其時は、必ず、地(ぢ)しんするものなり。こゝろを、つけて、用心すべし。
[やぶちゃん注:底本には最後に編者割注で『(同前)』とあり、これは前の前の『(別本缺)』を指す。この話、納得出来る。僅かなプレの初期微動が発生すると、長屋の共同の厠も、屋敷等の内部の設けられたそれも、土堀り或いは便槽は溜め便所であるから、それらが罅その他の隙間から流れ出て、臭うことが十分にあるからである。]
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○夜中、俄(にはか)に雪隱(せつちん)の匂ひする事、あり。其時は、必ず、地(ぢ)しんするものなり。こゝろを、つけて、用心すべし。
[やぶちゃん注:底本には最後に編者割注で『(同前)』とあり、これは前の前の『(別本缺)』を指す。この話、納得出来る。僅かなプレの初期微動が発生すると、長屋の共同の厠も、屋敷等の内部の設けられたそれも、土堀り或いは便槽は溜め便所であるから、それらが罅その他の隙間から流れ出て、臭うことが十分にあるからである。]