譚海 卷之十一 同人茶の湯歌幷待合壁書の事
[やぶちゃん注:「同人」は前話を受け、千利休のこと。]
○利休居士詠歌に、
茶の湯とはたゞ湯をわかし茶をたてて
のむばかりなる事としらずや
とあるも禪機に叶へり。
又、利休の壁書(へきしよ)とて、待合に書付(かきつけ)て張置(はりおく)文(ふみ)有(あり)。千家には、
「僞書也。」
と、いへども、おもしろきもの也。都(すべ)て、詠歌の心と違(たが)ふ事なき物也。
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[やぶちゃん注:「同人」は前話を受け、千利休のこと。]
○利休居士詠歌に、
茶の湯とはたゞ湯をわかし茶をたてて
のむばかりなる事としらずや
とあるも禪機に叶へり。
又、利休の壁書(へきしよ)とて、待合に書付(かきつけ)て張置(はりおく)文(ふみ)有(あり)。千家には、
「僞書也。」
と、いへども、おもしろきもの也。都(すべ)て、詠歌の心と違(たが)ふ事なき物也。