「神威怪異竒談」(「南路志」の「巻三十六」及び「巻三十七」)正規表現電子化注「巻三十六」 同鄕荒瀨村黑白水
[やぶちゃん注:凡例・その他は初回を見られたい。底本の本篇はここ。前までと同じく、雨乞繋がりである。「同鄕」は前篇の「韮生鄕(にらうがう)」を指す。]
同鄕(どうがう)荒瀨村黑白水(こくびやくすい)
同鄕、五百藏村(いおろうら)、新田へ、かゝる、井本(ゐもと)は、荒瀨村(あらせ)也。大成(おほきなる)岩の下より、水、出(いづ)る也。
此水(みづ)、旱魃(かんばつ)のしるしには、必(かならず)、白水(びやくすい)、流出(ながれいづ)る。
又、洪水のしるしには、黑水(こくすい)出(いづ)る也。
是を見て、里人、祈禱をする事也。
[やぶちゃん注:「五百藏村」前篇で既出既注。
「井本」水源。
「荒瀨村」現在の河北町有瀬(あらせ)。「ひなたGPS」で確認。]
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