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2024/11/16

和漢三才圖會卷第八十五 寓木類 附 苞木類 銀明竹

 

Ginitiku

 

ぎんめいちく 紗地竹

 

銀明竹

 

 

△按俗云銀明竹者筠色白惟溝中緑色甚美也槁則緑

 變一如尋常竹

一種有金明竹外黃溝中綠色

 

   *

 

ぎんめいちく 紗地竹《さちちく》

 

銀明竹

 

 

△按ずるに、俗、云ふ、「銀明竹は、筠《かは》≪の≫色、白く、惟《ただ》、溝《みぞ》の中、緑色≪にして≫、甚《はなはだ》、美なり。槁(か)れては、則《すなはち》、緑≪と≫變じて、一《いつ》に尋-常(よのつね)の竹のごとし。」≪と≫。

一種、「金明竹《いんめいちく》」、有り。外《そと》、黃≪にして≫、溝の中、綠色なり。

 

[やぶちゃん注:これらは、マダケ属マダケ Phyllostachys reticulata の変種で、ズバり、

ギンメイチク Phyllostachys reticulata var. castilloni-inversa

キンメイチク Phyllostachys reticulata var. castillonis

である。参照したウィキの「マダケ」によれば、おまけに、

オウゴンチク Phyllostachys reticulata var. holochrysa

という変種もある。画像は、サイト「若竹の杜 若山農場」の「竹の品種」ページの「2 マダケ系」の「2.2 キンメイチク」・「2.3 ギンメイチク」を見られたい。

  但し、Shu Suehiro氏のサイト「ボタニックガーデン」では、

「ぎんめいほていちく(銀明布袋竹)」のページで、

ホテイチクの品種 Phyllostachys aurea f. flavescens-inversa

とあり、『中国原産の「ほていちく(布袋竹)」の一品種です。桿の直径は』三『センチ、高さは』十『メートルほどになります。地面の近くの節が膨れ、桿に淡黄色の縦縞がはいるのが特徴です。別名で「ぎんめいはちく(銀明淡竹)」とも呼ばれます』とし、

「きんめいちく(金明竹)」のページでは、

マダケの品種 Phyllostachys bambusoides f. castiloni

とあり、『中国原産の「まだけ(真竹)」の一品種です。桿の直径は』三~八『センチ、高さは』十~二十『メートルになります。桿は黄金色で、芽溝部には緑色の縦縞がはいります。庭園用として植栽されています』とある。但し、この学名は、キンメイチク Phyllostachys reticulata var. castillonis のシノニムであるから、前掲と同一種である。

 また、

「おうごんほていちく(黄金布袋竹)」のページでは、

ホテイチクの品種 Phyllostachys aurea f. holochrysa

とあり、『中国の長江流域が原産の「ほていちく(布袋竹)」の黄金型の一品種です。桿の直径は』二~五『センチ、高さは』五~十二『メートルほどで、下部の節間が不規則に短く詰まり、節間の上部は膨れ下部は括れます。桿の色ははじめ緑色ですが、しだいに黄色や黄金色に変わります。枝は、各節から』二『個ずつでます』とある。

 以上、原種学名が異なる二種は、原種がそれぞれ、異なる別種と採るしかないが、或いは、学術的に原種説に異なる見解があるのかも知れない。これ以上は私の守備範囲ではないので、並置して終りとする。御存知の方は、御教授願いたい。

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