茅野蕭々譯「リルケ詩抄」正規表現版「時禱篇」(しかし私は全步行で……) / 「時禱篇」~了
しかし私は全步行で
いつもあなたを指してゆく。
我々が互に解らないのなら、
私は誰で、あなたは又誰でせう。
[やぶちゃん注:この詩篇、★底本では、明らかにポイント落ちで、さらに、今までの本文より全体が二字下げで記されてある。単発公開であるから、ポイント落ちを加えれば、ただ読み難くなるだけなので、ポイントは同じとした。問題は、この詩は、何なのか? という疑問である。――岩波文庫の校注には、この異様な仕儀で挿入されている一詩篇に就いて――校注としての立項自体が――存在していない――のである!!……]
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