茅野蕭々譯「リルケ詩抄」正規表現版 「貧困と死」 (彼等の手は女の手のやうで……)
彼等の手は女の手のやうで
何とない母らしさがある。
建てるときは、鳥のやうに快活で、
摑かむに暖く、賴るに安心で。
さはると盞のやうだ。
[やぶちゃん注:「盞」「さかずき」。]
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彼等の手は女の手のやうで
何とない母らしさがある。
建てるときは、鳥のやうに快活で、
摑かむに暖く、賴るに安心で。
さはると盞のやうだ。
[やぶちゃん注:「盞」「さかずき」。]
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