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2025/03/01

茅野蕭々譯「リルケ詩抄」正規表現版 「新詩集」「第二卷」 「戀人の死」 / 底本訳詩篇部~了

 

 戀人の死

 

死は我々を取つて沈默の中へ押入れると

萬人の知ることだけを彼は死について知つてゐた。

しかし彼女が彼から引奪(ひつたく)られはせずに、

そつと彼の眼から解きほどかれ

 

未知の蔭へ滑り去つたとき、

そして彼方の人々は今

月のやうに彼女の微笑で

彼等の習(ならは)しをよくするのを感じた時、

 

その時死者たちは彼の知己となつた。

恰も彼女によつて一人一人と

全く近い親戚になつたやうに。

 

[やぶちゃん注:本詩篇を以って、底本の詩篇部は終わっている。

 以下、訳者に拠る「ライネル・マリア・リルケ」と標題する全九章から成る論考がある。これも無論、電子化するが、現在、ブログ・カテゴリ「小泉八雲」の正字化不全とミス・タイプ、及び、注の検証という大仕事を行っているため、一日一章の電子化しか出来ない。悪しからず。]

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