阿部正信編揖「駿國雜志」(内/怪奇談)正規表現版・オリジナル注附 「卷之二十四下」「僧眞範怨鬼」
[やぶちゃん注:底本はここ。段落を成形し、記号・句読点を変更・追加した。]
「僧眞範怨鬼《そうしんはん ゑんき》」 安倍郡府中にあり。傳云(つたへいふ)、
「今川家に眞範(しんはん)[やぶちゃん注:珍しい原本のルビ。]と云《いふ》僧の靈《れい》あり。往昔《わうじやく》より、『凶事ある時は、必《かならず》、出《いづ》る。』といへども、主將の外、見る者、なし。永祿三年五月、國主今川治部大輔義元、尾州の織田家を倒《たふ》さんと、兵を府中に發して、阿倍川を、すぐ。時に、此僧、出《いで》て、義元が目に、さへぎる。云云。」。皆、以《もつて》、『今川家滅亡の前表《ぜんぺう》。』とす。」。
[やぶちゃん注:今川義元絡みの怪奇談三連発。前項の私の注を参照されたい。]
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