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2025/10/04

河原田盛美著「淸國輸出日本水產圖說」正規表現版・オリジナル電子化注上卷(二)昆布の說(その4)

[やぶちゃん注:底本・凡例その他は、第一始動の記事、及び、「(一)鰑の說(その2)」の前注の太字部分を参照されたい。今回は、ここから。

 なお、以下の九項は、「次の段落で解説する」と河原田氏は言っているのだが、河原田氏は種同定に関わる部分を製品異同扱いして混淆しているらしく、甚だ、問題があるので、ここの段落の後で注をしないと、読者が混乱を生ずると考えられるので、ここで注をしておいた。

 以下、各丸括弧項目は一字下げで、二行目以降は四字下げであるが、再現していない。

 また、図版パートの注で、既に示した箇所もあるが、一部は、読者諸君に、いちいち戻ってそれを見て貰う手間を省くために、再度、示した箇所もあることを断っておく。]

 

(一) 元昆布(もとこんぶ) 厚昆布(あつこんぶ) 廣昆布(ひろこんぶ) 鬼昆布(おにこんぶ)【此《この》三品、形狀に依《より》て名《なづ》くるもの。】 小本昆布(をもとこんぶ)[やぶちゃん注:この前の字空けは原本では、ないが、添えた。「をもと」は正しい。後注する。] 宮古昆布(みやここんぶ) 田老昆布(たらふこんぶ[やぶちゃん注:ママ。]) 大間昆布(おほまこんぶ) 泊昆布(とまりこんぶ) 三厩昆布(みむまやこんぶ) 松前昆布(まつまへこんぶ) 志苔昆布(しのりこんぶ)【此八品、地名を以て名《なづ》くるもの。】 元揃昆布(もとそろいこんぶ[やぶちゃん注:ママ。]) 鼻折昆布(はなおりこんぶ[やぶちゃん注:ママ。「おり」は、以下、正しい「をり」と、多く混在するので、注はしない。]) 小鼻折昆布(こはなおりこんぶ) 折昆布(おりこんぶ) 島田折昆布(しまだをりこんぶ) 長折昆布(ながおりこんぶ)【此六品、整束によりて名くるもの。】 等(とう)、之(これ)に屬す。

[やぶちゃん注:「鬼昆布」これは知床半島先端部、特に羅臼町周辺で採れる高級昆布で、マコンブ変種オニコンブSaccharina japonica var. diabolica指し、「羅臼昆布」の別名で、よく知られる。この和名は、「ぼうずコンニャクの市場魚類図鑑」の同種のページの「由来・語源」で、『非常に大きくなるところから。』とする。この場合の「鬼」は、所謂、「強い・大きい」の意味に基づく命名である。「小本昆布(をもとこんぶ)」同前で説明落ち。これは、現在の岩手県下閉伊郡岩泉町(いわいずみちょう)小本(おもと)である。小本漁港(グーグル・マップ・データ。以下、無指示は同じ)があり、「岩手県」公式サイトの「宮古管内の漁港(7) 小本漁港」には、『集落は山沿いの平地に小本と中野の』二『つの集落があり、併せて約』三百五十『戸、うち』、『半分が漁家である』。『元々、木材や生活物資の搬入の基地となっていた』が、『現在は、採介藻漁業を中心とした磯漁業と船びき網、サケ延縄漁業等、岩泉町の沿岸漁業の拠点港として重要な役割を果たしている』とあった。而して、「をもと」だが、サイト「日本姓氏語源辞典」の「小本(こもと/おもと)さんの由来と分布」のページに、『①岩手県下閉伊郡岩泉町小本発祥。戦国時代に記録のある地名。地名はオモトで「小元」、「尾本」、「尾元」とも表記した。岩手県盛岡市内丸が藩庁の盛岡藩士に江戸時代にあった』あったことから、この「をもと」は、古い「尾本」・「尾元」の読みとして、正しいのである。なお、後の「昆布の圖」の第9図版の中に、「宮古昆布」として、また、左下方にポイント落ちで「小本昆布等」とあり、また、そこに斜め左下に「小本昆布」がある。この「小本」から、南に直線で二十キロメートル離れた位置に岩手県宮古市がある。宮古が昆布の集散地であったことは、まず、間違いない。

「厚昆布」厚みのある個所を用いた製品。但し、釧路・根室地方沿岸、貝殻島・歯舞諸島・国後島・択捉島周辺に分布する種である、ガッガラコンブ Saccharina coriacea は、異名を「アツバコンブ(厚葉昆布)」と呼ぶので、注意が必要である。【図版8】を参照。

「宮古昆布」岩手宮古産、或いは、最後に書いたように集散地の名を冠したもの。種は同定出来ない。同知地方では、マコンブ・ホソメコンブ・ミツイシコンブの三種類が採れるからである。

「田老昆布(たらふこんぶ)」「たらうこんぶ」が正しい。岩手県宮古市田老(たろう)には、田老漁港があり、そこが、一次集散地である。

「大間昆布」「大間のマグロ」(スズキ目サバ亜目サバ科サバ亜科マグロ族マグロ属クロマグロ Thunnus orientalis )で知られる、青森県下北郡大間町(おおままち)産である。但し、ここは高級品としてマコンブに比定してよいが、現行では、狭義の「コンブ」ではない、コンブ目レッソニア科 Lessoniaceae アラメ(荒布)属アラメ Eisenia bicyclis を用いた「とろろ昆布」も「特産品」として製造している。

「泊昆布」北海道古宇郡(こうぐん)泊村(とまりむら)であるが、ここは、マコンブとホソメコンブの分布域であるので、比定は出来ない。

「三厩昆布(みむまやこんぶ)」三厩村は青森県東津軽郡の北西の、津軽半島の最北端(東部)に位置していたが、現在は、外ヶ浜町となった。その中では、半島北端に広く三厩を持つ地名が存在する。なお、日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」では、マコンブに限定している。

「松前昆布(まつまへこんぶ)」松前藩が朝廷や将軍家に上納していた最高級の昆布は「獻上昆布」と呼ばれたから、マコンブとしてよい。但し、ウィキの「松前昆布」には、三つの意味を示し、「1」として、『北海道松前町を産地とする昆布のこと。』とし、「2」で、『昆布を細切りにしたもの。松前漬けなどに用いる。』、「3」で、『昆布を薄く板状に削いだ白板昆布の別称。おぼろ昆布の一種。』とする。以下、『元々は江戸時代に、松前藩が全国に昆布を流通させたことから、「松前」が昆布を用いた料理を指す言葉になった経緯がある』。『関西で作られる押し寿司(バッテラ)をくるむ白板昆布のことを指すのは、江戸時代の昆布が大阪を中心に流通しており、そこから転じて後に「松前昆布」と言われるようになったため。』と終わっている。「1」では、フラットに考えるなら、マコンブ以外も含まれる。「2」については、「Yahoo! JAPAN知恵袋」の回答に、『松前漬には羅臼昆布(一番味が良いが』、『高価)や日高昆布』(コンブ属ミツイシコンブ(三石昆布=「日高昆布」) Saccharina angustata )『(味はやや劣るが』、『柔らかく安価』』、そしてがごめ昆布(粘りが強く出るが』、『味は劣る)』(ガゴメ属ガゴメ(コンブ)(籠目(昆布)) Kjellmaniella crassifolia )『などが使われます』。『そのお店、製造者により使われる昆布には違いがあります』とあったので、限定は出来ない。「3」では、株式会社小倉屋松柏の公式サイト内の「白板昆布(バッテラ昆布)」の解説では、『白板昆布』の『作り方は真昆布』(☜ ☞)『白口浜』(しろぐちはま)『の』と、マコンブ限定で、しかも、産地限定がされており、『むき込み(黒とろろ)白おぼろ』、『白とろろを削ったあとの部分を 仕上げたものが白板昆布です。バッテラ昆布ともいいます バッテラ寿司にのせるのに』、『よく使われます』。『白板昆布使用方法』『は』、『一般的には』、『戻し方は』、『甘酢で煮て』、『バッテラ寿司に乗せる用途でつかわれます。押し寿司用昆布(鯖寿司用昆布)ですが、地域によっては昆布締めにつかったり』、『また』、『関西では鏡餅にのせたりします』。『鯖の巻き寿司』、『および』、『幅の広い用途にご利用使用される場合は』、『重ねてつかわれ』る『場合が多いです』。『白板昆布』は『年々品薄傾向が続きます』とあった。この「白口浜」については、北海道の「献上昆布の浜 昆布・海藻専門店」の「昆布村」の公式サイト内の「昆布のいろいろ」の「白口浜と黒口浜ってな~に?」に拠れば、『真昆布は同一種であっても成育する場所によって品質や味が異なります』。『【昆布村】のある尾札部を含む』、『南かやべ産真昆布を乾燥させたものは、切り口の色が淡いクリーム色で、他の地域で獲れる真昆布よりも白っぽいことから『白口』と区分されています』。『これとは別に、津軽海峡沿岸で採れる真昆布を『黒口』と言って扱いを 区分しています。どちらも染色体は全く同じです』。『このことから、生産地の南かやべ・尾札部は『白口浜』と呼ばれるようになり、『白口浜昆布』という銘柄が出来ました。』とあった。この「南かやべ・尾札部」地区はここである。

「志苔昆布(しのりこんぶ)」「函館市/函館市地域史料アーカイブ」の「函館史」(平成一〇(二〇〇一)年刊)の「銭亀沢編」の「第二章 自然環境と地域との相互連関 / 第三節 銭亀沢地区の海産動植物と自然環境 / 四 銭亀沢の漁業生活と動植物」の「マコンブと昆布食の歴史」に以下のようにある(「銭亀沢」は「ぜにがめざわ」と読み、現在の函館空港の東の海岸地区である。「ひなたGIS」で示した。戦前の地図に「錢龜澤村」が確認出来、その西方直近に「志苔」の地名もある。太字は私が附した)。

   《引用開始》

 銭亀沢でのマコンブの呼び名は、ただの「コンブ」である。「マコンブ」の名も「真昆布」に由来することから、本当の、まともな、昆布中の昆布という意味合いが読み取れる。古く昆布はヒロメなどとも呼ばれていたがコンブの語源はアイヌ語という説もある。羽原(1940)および大石(1987)によれば、銭亀沢のコンブ漁場としての開発の歴史は古く、製品は「宇賀(うが)昆布」「志苔(しのり)昆布」の名で広く知られており、現在でも数百年前に運ばれた昆布が富山の昆布蒲鉾などに珍重されているという。また、川嶋(1989)によれば、最初にマコンブの和名を付けたのは宮部金吾博士によるようで、水産上は「ホンコンブ」(本昆布)、あるいは砂原から椴法華[やぶちゃん注:「とどほっけ」。ここ。]までのマコンブを元昆布、汐首岬から函館の大森浜までのものを「宇賀昆布」または「志海苔昆布」として区別していたと言う。羽原(1940)が、江戸時代の文献『蝦夷嶋奇観』から「シノリ昆布。箱館東海に産す。長七尋余。巾一尺三四寸、緑色、味甘味、此昆布は唐山に送る。」と引用しているように、銭亀沢産のマコンブは、日本海航路で大阪、長崎に運ばれて加工され、一部は遠く中国にまで輸出された高級ブランドであった。このように、当時のコンブの呼び名に銭亀沢の地名「シノリ」が残っていることは、銭亀沢のマコンブが日本および中国の食文化にまで歴史的影響を与えた証拠とみなしてよいであろう。

 なお、現在のマコンブの価格では最高が南茅部町の「白口浜」、次いで椴法華村、恵山町の「黒口浜」、銭亀沢は「本場折り浜」といわれ、いわば第三ランクの漁場に相当する。一般に養殖促成コンブの製品形態は長切りと呼ばれる九〇センチメートルに切ったものが普通であるが、銭亀沢の天然コンブは古来から「本場折り」「花(鼻)折り」とも呼ばれる長さ約五五センチメートルに折り畳んだ独特の形態がある。大石(1987)にしたがって昆布食文化の発展史と漁場開拓史をたどった場合、「だし昆布」としてのホソメコンブ、次いで「細工昆布」としてのマコンブ、味は劣るが生産量の多いナガコンブと続いてきたが、昆布そのものを食べる食文化が本格的に発生したのはマコンブからである。先人がコンブそのものを食べ始めたこととマコンブの味の良さは無関係とはいえないであろう。ほぼ最初に開拓された真昆布漁場がこの銭亀沢であり、最初に日本人が食物として口にした昆布が「宇賀昆布」「志苔昆布」であったとすれば、貴重品である真昆布を無駄なく利用しようとした先人の知恵が「本場折り」「花(鼻)折り」という独特の製品形態を今に残していることは十分うなずける。

   《引用終了》

「元揃昆布(もとそろいこんぶ)」「もとそろひこんぶ」が正しい。【図版2】を参照。

「鼻折昆布」【図版3】を参照。

「小鼻折昆布」同前。

「折昆布(おりこんぶ)」「をりこんぶ」が正しい。同前。

「島田折昆布」【図版4】を参照。

「長折昆布」ナガコンブ(長昆布=「浜中昆布」) Saccharina longissima の別称。【図版6】を参照。田中次郎先生の「日本の海藻 基本284」(二〇〇四年平凡社刊)の同種の記載を引用させて戴く(一部の属名解説は改定以前なのでカットする)。種小名は『もっとも長い』で、『【分布】 北海道(釧路・根室地方)』で、『【大きさ】長さ4~12m、葉部の幅6~18㎝』。『【解説】 長さ20mを超すものもあるが、多くはほぼ5m程度。中帯部は狭く、幅の4~5分の1。日本の海藻のなかでは一番長くなる種。北海道の中でも、もっとも寒冷な場所を好んで生育する。生産量は日本のコンブ類の中で最大。だし昆布ではなく、煮物や塩こんぶなどに使われる。多年生。一般にコンブというと、マコンブと思われているが、最近ではミツイシコンブ』、『リシリコンブ』、『オニコンブ、ナガコンブなどのほうが入手しやすくなっている。』とある。]

(二) 三石昆布 長切昆布 胴結昆布(どうむすびこんぶ) 䀋干昆布(しほぼしこんぶ) 若生昆布(わかをへこんぶ) 棹前昆布(さほまへこんぶ)【整束によりて名くるもの】等(とう)、之に屬す。

[やぶちゃん注:「長切昆布」「胴結昆布」「䀋干昆布」「若生昆布」総て、【図版1】を参照。

「棹前昆布」【図版1】及び【図版2】を参照。]

(三) 長昆布、一名、眞昆布 本昆布(ほんこん《ぶ》) 博多昆布【形狀によりて名くるもの】 根室昆布【地名により名くるもの】 長切昆布(ながきりこんぶ) 䀋干昆布(しほぼしこんぶ)【整束により名くるもの】等、之に屬す。

[やぶちゃん注:「博多昆布」【図版9】を参照。]

(四) 水昆布(みづこんぶ)

[やぶちゃん注:【図版2】を参照。]

(五) 黑昆布 天䀋昆布(てしお) 利尻昆布【地名によりて名くるもの】等、之に屬す。

[やぶちゃん注:「黑昆布」【図版2】を参照。]

(六) 細布(ほそめ)、一名、盆布(ぼんめ)。

[やぶちゃん注:私の複数の注があるが、【図版9】が、最もよい。

(七) 猫足昆布(ねこあしこんぶ)

[やぶちゃん注:【図版1】と【図版10】を参照されたい。]

(八) 粘液昆布(とろヽこんぶ) 縮昆布(ちゞみこんぶ) がもめ昆布 等、之に屬す。

[やぶちゃん注:「粘液昆布(とろヽこんぶ)」この漢字表記は初出。トロロコンブは【図版5】の私の注が、まず、お薦めである。

「縮昆布」チヂミコンブ(縮昆布) Saccharina cichorioides 。纏まった日本語のページが少ない(学術論文はある)ので、「北海道水産物検査協会」公式サイトの「ちぢみこんぶの詳細」のページ(但し、現在は消失しているようなので、「Internet archive」のアーカイブ版を用いた。そこでは、以下の通り、旧学名になっている。学名は私が斜体化した

   《引用開始》

学名:ラミナリア キコリオイデス

Laminaria cichorioides 縁が縮れた葉を持つキク科植物のような、という意)

呼称:とろろこんぶ(後志、稚内、宗谷、網走)

分布

 北海道日本海およびオホーツク海沿岸まで

生態

 チヂミコンブは、リシリコンブと同じように以前は日本海の南部まで点在的に分布していたといわれ、その南限には松前小島と記録されております。葉体はささの葉状で中央付近で最も幅広く、長さ0.71.2m、幅1016cm程、低潮線下から水深4mくらいまでの岩上に生育します。チヂミコンブは縁が断続的に強く縮れて鋸の歯の様にギザギザになっていることから付いた名前です。このような特徴のあるコンブは非常に珍しく、世界中にただ1種しか知られていません。

製品・用途

 製品は「ちぢみ加工用」。 

各種加工原料として用いられます。

   《引用終了》]

(九) ほつか昆布

[やぶちゃん注:ここが初出。ちょっと調べると、国立国会図書館デジタルコレクションの古い百科事典を見るに、マコンブの異名とあるのだが(例えば、これ)、以下の段落での解説を見るに、若干、疑問を感じたので、考証は、そちらで改めてやることとする。

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