和漢三才圖會卷第九十二之本 草類 藥品(9) 忌銅
忌銅 二種
辰砂 雄黃
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銅(あかヽね)を忌(い)む 二種
辰砂《しんしや》 雄黃《ゆうわう》
[やぶちゃん注:「銅(あかヽね)」は「あかがね」である。
「辰砂」水銀と硫黄とからなる鉱物。深紅色又は褐赤色で、塊状・粒状で産出する。水銀製造の原料、また、赤色顔料の主要材料とされる。漢方では、消炎・鎮静薬などに用いる。「丹砂」「朱砂」とも呼ぶ。
「雄黃」ヒ素の硫化鉱物で「石黄」とも呼ばれる。化学式はAs2S3。漢方では解毒・抗炎症剤として用いられた。しかし、強い毒性を持つため、使用は禁止されている。なお、「雌黃」もある。前掲の「雄黃」についてのウィキの記載によると、漢方の流れをくむ現代中国の伝統的中国医学(中医学)にあっては『解毒剤や抗炎症剤として利用されているが、鶏冠石(realgar、As4S4)との混同が見受けられ、鉱物としてどちらであるかは定かではない。なお、中国語では realgar を「雄黄」、orpiment を「雌黄」という。』とある。この文中の、“orpiment”がAs2S3の雄黄のことである。こちらも現在では、有毒として使用禁止とされている。]
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