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2026/01/31

立原道造草稿詩篇 田園詩

[やぶちゃん注:底本は初回を見られたい。本篇はここ、底本の注記はここから視認出来る。そこには、『「i」が「代数ノート」中に原型を持ち、また「iii」は同ノートの中の「田園詩」を初稿とし、それらの組合せにより本篇は制作されているが、再び詩集『日曜日』の制作に当り「iii」を独立した詩篇として採っている。因みに「iii」に緑色鉛筆で丸印が付けられている。』とある。そこで、同全集の「第六卷 雜纂」の二箇所を、「i」の原型をここ(左丁四行目)から発見し、次に、「ii」「iii」の原型をここ(標題「田園詩」のもの)右丁で見つけた(前者は後者より後にある)。而して、最終決定稿は、私の「日曜日 (全)  立原道造」から部分を引いた。都合、四ヴァージョンを示した。]

 

【「代数ノート」の「i」の原型】

 

(家々のランプは街道からとほい)だからこの村に沿つて闇は暗くかがやき出す、

 

 

【「代数ノート」の「田園詩」原型】

 

  田園詩

 

    ☆

小徑が林のなかを行つたり來たりする、

落葉も踏みながら、暮れやすい一日を。

    ★

ツバメは空を切りひらく。空の後ろでは、別の空が用意されてゐる。彼等のこの努力のおかげで僕のところへ別の季節がやつて來る

 

 

【改稿】

 

  田園詩

 

    i

 

 家の洋燈は街道からとほい。だからこの村に沿つて、夜は闇よりも暗くかがやきだす。

 

 

    ii

 

 子供も犬もこはがらない。こはがつてゐるのは空だけだ。

 

 

    iii

 

 小徑が、林のなかを行つたり來たりしてゐる、落葉を踏みながら、暮れやすい一日を。

 

【「日曜日」決定稿(部分)】

 

   田園詩

小徑が、林のなかを行つたり來たりしてゐる、

落葉を踏みながら、暮れやすい一日を。 

 

[やぶちゃん注:個人的には、彼が採用しなかった草稿の「i」の「家の洋燈は街道からとほい。だからこの村に沿つて、夜は闇よりも暗くかがやきだす。」という一行は、私は最後の「だからこの村に沿つて、夜は闇よりも暗くかがやきだす。」のフレーズが詩的に映像的で、とても惜しいと感じるものである。

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