立原道造草稿詩篇 (飛びながら小鳥が⋯⋯)
[やぶちゃん注:底本は初回を見られたい。本篇はここで、底本の注記はここから視認出来る。それにある同全集の「第六卷 雜纂」のここを元に、初期形を示した。]
【初期形】
(飛びながら小鳥が⋯⋯)
飛びながら小鳥が見る馬の形は僕たちの知つてゐるそれとまるでちがふ それは時計の代りをするのだ 小鳥は程よい時間を見はからつて枝におりてやすむ
【改稿】
(飛びながら小鳥が⋯⋯)
飛びながら小鳥が見る樹の形は僕たちの知つてゐるそれとまるでちがう それは彼等の日時計なのだ 小鳥たちは程よい時間を見はからつて枝におりて休息する
[やぶちゃん注:【初期形】の「馬」はママ。しかし、「馬」ではどうも以下に繋がらない。実は「木」の崩し字は、時に、下方で下手に崩れると「馬」の崩しに似てくるから、この「馬」は「木」であり、編集部が判読を誤ったと私は判断する。]

