立原道造草稿詩篇 公園
[やぶちゃん注:底本は初回を見られたい。本篇はここから、底本の注記はここで視認出来る。]
公 園
――或る夜に就いて
夾竹桃の花が咲いてゐる。⋯⋯⋯それにサアチライトが靑く木の間を明るく、僕の右の胸の童話よ。僕は、不器用に步く。すると、ベンチに腰かけた僕が、笑ひ出す。
[やぶちゃん注:「迷子」の注に示した通り、この「公園」は昭和七年八月二十八日付の堀辰雄宛書簡のここで、全文を紹介している。但し、厳密に言えば、
①副題位置が誌題の下にある。
②詩篇本文の冒頭が一字下げである。
③リーダの数が異なり、九点ではなく、六点である。
④最終のフレーズの二箇所の読点が存在しない。
という相違があるので、以下に示しておく。書簡内記載であるため、引用詩は全体が一字下げになっているのは、再現していない。
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公 園――或る夜に就いて
夾竹桃の花が咲いてゐる。⋯⋯それにサアチライトが靑く木の間を明るく、僕の右の胸の童話よ。僕は、不器用に步く。すると、ベンチに腰かけた僕が笑ひ出す。
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