立原道造草稿詩篇 (誰かゞ步く⋯⋯)
[やぶちゃん注:底本は初回を見られたい。本篇はここから、底本の注記はここから視認出来る。そこに拠れば、『原型はノート中にある(無題一篇。異文)』とある。「第六卷 雜纂」のここのそれを、【初稿】として示す。但し、この初稿は、八行であるが、二フレーズが平衡に二行配置されて、頭に二行に亙って丸括弧が、その上に、一つ、配されてある。ここでは、「┌」「└」を当てておいた。初稿は無題で以上のような特異記載であるので、無題のままで、示さなかった。]
【初稿】
┌誰かゞ步く
└誰かゞ急ぐ
┌何も知らない
└休んでゐよう
┌草原のそれも
└ちひさな樹かげ
┌風が吹く
└葉がうたふ
【決定草稿】
(誰かゞ步く⋯⋯)
誰かゞ步く 誰かゞいそぐ
何も知らない 休んでゐよう
草原それもちひさな樹かげ
風吹く 葉がうたふ
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