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« 立原道造草稿詩篇 卑怯の歌 | トップページ | 立原道造草稿詩篇 鉛筆のマドリガル »

2026/02/27

阿部正信編揖「駿國雜志」(内/怪奇談)正規表現版・オリジナル注附 「卷之二十四下」「大蛇」

[やぶちゃん注:底本はここから。段落を成形し、句読点を附加した。「□□」の欠字は、底本では長方形で凡そ二字分。]

 

 「大蛇」 志駄郡《しだのこほり》[やぶちゃん注:前項と同じく、「志太郡」が正しい。]瀨戶新屋村[やぶちゃん注:現在の藤枝市南部の、藤枝駅の北西直近にある瀬戸新屋(グーグル・マップ・データ)。]にあり。傳云《つたへいふ》、

「當村鳥帽子山[やぶちゃん注:「ひなたGIS」で確認出来る。現代の瀬戸新屋直近の北西に烏帽子山がある。]の後《うしろ》、一の谷・二の谷・三の谷と稱する地、あり。一の谷と二の谷の際《きは》に小瀧《こたき》ありて、旱魃にも、水、かれず。傍《かたはら》に洞《ほら》あり。

 或時、里童《さとわらは》兩三人、夏草刈《なつくさがり》に此谷に至るに、洞中《ほらうち》に鼾《いびき》の音《おと》す。其響《ひびき》、雷《かみなり》の如し。草刈等、怖《おそれ》て、走り去る。

 後《のち》、茲《ここ》に遊べる小童《こわらは》、同郡《こほり》水上村□□山萬福寺【曹洞。】に集《あつま》り居《をり》て、此事を語る。

 住僧【姓名を失す。】云《いはく》、

「是は、巨蟒《うはばみ》の巢窟成《なる》べし。斯《かく》の如きものは、後歲《こうさい》、必《かならず》、災《わざはひ》を、なさん。既に先證《せんしやう》あり。我に一法《いつはふ》、あり。」

とて、不動尊の前に幣《ぬさ》を建《たて》、一七日《いちしちにち》[やぶちゃん注:七日間。]、修法《しゆほふ》し、彼《かの》幣を、一の谷の洞口《ほらぐち》に押立《おしたて》て、去る。

 然《しか》るに、一夜、風雨、甚《はなはだ》、强く、一の谷、山、崩る[やぶちゃん注:「こと」が欲しい。]數十間《すじつけん》[やぶちゃん注:一間は十八・一八メートルであるから、六掛けで百九メートル。現在は同山の北東部は宅地化しているものの、「ひなたGIS」の戦前の地図を見るに、旧烏帽子山背後に、その程度の崩壊が起こったとしても違和感はない。]、小瀧水《こたきみづ》、燥《かはき》て、落ちず。

 此時、蛇《じや》、他《ほか》に去る。

 是《これ》、近歲《きんさい》の事也《なり》。云云《うんぬん》。」。

 

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