« 立原道造草稿詩篇 クリスマスのおぢいさん | トップページ | 立原道造草稿詩篇 よい本を讀んだ晩 »
[やぶちゃん注:底本は初回を見られたい。本篇はここから、底本の注記はここから視認出来る。]
(永い午後に⋯⋯)
永い午後に
町のどこよりここでは
太陽はやさしく人の肩を光らせ
とほい雲に
空のどこよりもここでは
風はしづかに時間とじやれて
散りしいた木の葉を焚けば
園丁の古い口笛に
秋のどこよりもここでは
煙はうつすら色づいて