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2026/02/27

立原道造草稿詩篇 卑怯の歌

[やぶちゃん注:底本は初回を見られたい。本篇はここから、底本の注記はここから視認出来る。]

 

  卑怯の歌

 

雨に濡れて立つてゐる あれは人だ

あれはかなしんでゐるが出たらめだ

 

傘を曲げマントをとほしづぶづぶに雨

寒さが骨に滲み 足がたはみたはみ

 

脣を嚙んでゐるだらう だがあれは歌ふ

誰も憎まない歌を その裏切りを

 

風が雨を橫に倒す 頰が濡れた 顏が

流れたまゝ 雫は人に日が暮れた

 

あれはかなしんでゐるが だめだ

あれはあゝしてやがては朝を見るだらう

 

[やぶちゃん注:第四聯の最後の「雫は人に日が暮れた」は論理的な構文としては、躓く。しかし、この躓きは、私の場合、本詩篇の救いのないブルージィな雰囲気の中で、最も、直感的に瞬時に感受し得た。この一篇、道造の詩の中でも、救いのないブラックな作品と感じる。いや、だから、好きだ。何故か?……これはまさに……この私自身の半生への……突き出された「宣告」だからである⋯⋯]

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