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[やぶちゃん注:底本は初回を見られたい。本篇はここ、底本の注記はここから視認出来る。]
(木の椅子に⋯⋯)
木の椅子に凭れてゐると
あゝ 僕は王樣
でもスペード
の王(キング)は老人だけれども
窓のところを通る靑空だつて 搖れてゐる雲だつて
みんな 僕の家來
壁に西洋風な銅板畫の町のなかで
風がきらめき お前たちが行列をする
この感傷よ! 掌は
しづかに僕の額を撫でて
後悔のかるい羽毛を傷つけながら