« 立原道造草稿詩篇 曙 | トップページ | 立原道造草稿詩篇 眞晝 »
[やぶちゃん注:底本は初回を見られたい。本篇はここから、底本の注記はここから視認出来る。]
庭の少女
雲が少女を眺めてゐた、空で、高い空で、黃色な雲が。庭の眞晝、枝の軟風。
少女が眠つてゐた、樹かげで、しづかな少女が。
あれはそのまゝ、あれは子守唄、それは忘れた母の。眼をとぢるときこえる、あれはそのまゝ⋯⋯。