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[やぶちゃん注:底本は初回を見られたい。本篇はここ、底本の注記はここから視認出来る。]
覺悟
血の管のなかで、色硝子が、波打つてゐるのがよく見える。ぼうぼうとした川沿ひの停車場が、乾いた田舍道があるのがよく見える。六月の夜が窓のところへかくれて行くのがよく見える。
だまされまい。坂道の海をびしよ濡れの魚が白つぽく急ぐのがよく見える。
[やぶちゃん注:強迫性神経症症状を髣髴させる、興味深い一篇である。]