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秋の歌
あたらしい金ボタンをつけた大學生は誰よりもたのしかつた
ポケツトに薔薇のやうなハンカチなんて それは昔のならはしだつた
枯れ葉そのまゝ胸をおこして步きさへすれば
秋晴れの午后など誰よりもすばらしい姿に見えた