[やぶちゃん注:底本は初回を見られたい。本篇はここ、底本の注記はここから視認出来る。]
幼年時
ぼくらは土掘つて 荒地の隅に
泉をつくりたのしむのだつた
さう ぼくらは瓦の祕密をもつてゐた
十字架なんかでなかつたけれど
枯木の根もとに埋めておいた
ぼくらは每日夕陽みるまで
丘のぼり丘くだり笑つてゐた
白い月の形だつてあつたのだ
それはほつそりした秋だつた
ぼくらばかりの思ひ出だつた
[やぶちゃん注:私が馬鹿なのか、初めて、立原道造の詩篇で意味が判らないものに出くわしてしまった。『「お墓ごっこ」かな?』とは思うたのだが⋯⋯どなたか、判り易くお教え下され。]
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