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2026/02/27

立原道造草稿詩篇 歸りの電車を待つ間

[やぶちゃん注:底本は初回を見られたい。本篇はここから、底本の注記はここから視認出来る。]

 

  歸りの電車を待つ間

 

町外れの停車場で立つてゐると

そばを通つて行くものがあり それが呟いた

僕はその言葉をきかなかつたけれど

あれは多分は雨風だつたらう

あれの聲は低かつた それにあはてゝ立ち去つた

言葉をすつかり忘れたけれど

あれは僕に敎へたのだらう

お前は人に裏切られたのだと

お前はそれに氣がつかないと

僕は濡れて立つてゐた(電車はなかなか來なかつた)

僕は脣を嚙みながら 誰も憎まない歌をうたつてゐた

雨風はまた僕のそばに來ないやうに

雨風は心に怒りを沸かせないやうに

あゝ 卑怯者

靑い電車は見事であつた

 

[やぶちゃん注:この詩、立川道造の詩として、多くの人に読んで貰いたい一篇として、ここにちゃんと電子化し得たことを幸いに思うものである。

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