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[やぶちゃん注:底本は初回を見られたい。本篇はここから、底本の注記はここで視認出来る。]
擒(とりこ)
風がとほくを過ぎるときに
身體をかたくして 僕は 手を垂れてゐる
家畜の眠りのまはりの洋のやうに
かすかな響が僕を包んだ――
[やぶちゃん注:「身體」は「しんたい」と読んでおく。道造なら、「からだ」と読ませるつもりであれば、必ず、ルビを振ると考えるからである。]