[やぶちゃん注:底本は初回を見られたい。本篇はここから、底本の注記はここで視認出来る。]
(空つ風の高臺に⋯⋯)
空つ風の高臺に
かうして二人で立つてゐると
屋根の向うの夕燒に
小さく富士が見えてゐる
語らひは疲れの外に流れ去り
ただ眺めてゐる靄もない町の空
積み重なつた屋根の下に
煌めくままに燈がともり
[やぶちゃん注:「空つ風」の「つ」は古語の格助詞で、体言や形容詞の語幹に付いて、「所属・位置」を添える「~の・~にある」で、連体修飾語を作る。]
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