[やぶちゃん注:底本・凡例その他は、本パートの初回のこちらを見られたい。本篇はここから、底本の注記はここから視認出来る。
この草稿は、以前に電子化したが、私の注もしていないので、削除し、仕切り直しとした。]
北
ちひさな耳の きき分けない
秋の歌は 空のあちらを
渡つてゐるやうだ――
山が 日に日に 色をかへはじめる
私の行けないあのあたりで
まだもつと向うに何かがある
靑い嘴を持つ小鳥らが
それを私に告げながら
枝に疲れをやすめてゐる
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