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カテゴリー「小泉八雲」の665件の記事

2025/10/27

昨日夕刻に俳優の佐野史郎さまから小泉八雲関連のメールを頂戴した件について

 

ナマコの清拭を行なって、一段落着き、夕食の手伝いをするためにネットを切ろうとした際、なんと!

かの俳優の佐野史郎さまからのメールが届いており、吃驚仰天した。

ざっと読むと、佐野さんが、『小泉セツ著「思ひ出の記」や、小泉八雲作品で構成した

「小泉八雲朗読のしらべ〜セツが語ったへルンの怪談〜」


を、十一月十六日に、島根県松江市のプラバホールにて、十二月十二日に東京都北区の「北とぴあ つつじホール」で上演するに当たって、
解説文を観客の方々に配布予定されておられ、その中で、

『「やぶられた約束」の解説に、ぜひ、そちらのブログの記載の引用をお願いできればと、ご連絡させていただきました。』

という内容が記されてあり、解説の原稿を添付なさり、『ご検討のほど、何卒、よろしくお願い申し上げます。』と記されてあったのである。

私は夕食で酒を飲んでいたので、今朝、未明、佐野さまに、許諾のよしを含め、佐野さまが主人公を演じられた、私の好きなラヴ・クラフトの「インスマスの影」をインスパイアした、小中千昭(この方も私の好きな脚本家である)作の「蔭洲升を覆う影」をテレビ・ドラマにした、その主人公を演じられたのを、非常に面白く観たこと、また、私と同じ世代(佐野さまは私より二年年上)で、『ウルトラ第一世代』であり、私が尊敬して止まない、円谷プロで脚本を執筆した、沖縄出身の金城哲夫氏のドキュメント番組でエスコート役をされて、素晴らしかったこと等を書いて、申し入れを快諾したのであった。

先ほど、丁寧な返信を頂戴した。と、言うより、甚だ、恐縮したのであった。

その解説原稿では、まさに、先月末、「やぶられた約束」の原拠を指示されたメールを下った、怪談・妖怪の学術研究をされておられる文化人類学者・民俗学者で、国際日本文化研究センター名誉教授の小松和彦先生のお名前があり、そこに続けて、私が以前に電子化注していた、
諸國百物語卷之二 九 豐後の國何がしの女ばう死骸を漆にて塗りたる事」を、私のブログ名と、私の姓名を附してあったのである。

私の、先般、正字不全を補正した、

「小泉八雲 破約  (田部隆次譯)」

を見られたいが、正直言うと、私が暴虎馮河で小泉八雲の英文を訳した、

サイト版「破られし約束」 小泉八雲原作 藪野直史現代語訳(別に、英文原文と、拙訳の縦書版も作製してある)

を、憚り乍ら、お薦めしたいのである。特に冒頭の私の注で、作品中に出る亡くなった女性の戒名の、諸翻訳家の訳に対する不信は、私が秘かに自負している物言いなのである。

最後に、佐野史郎さまの、ますますのご活躍を、心より、願って、終わりとする。

2025/10/01

「小泉八雲 破約  (田部隆次譯)」の原拠に就いて小松和彦先生からのメールを拝受し訂正を行った

昨日未明、かの怪談・妖怪の学術研究をされておられる文化人類学者・民俗学者で、国際日本文化研究センター名誉教授の小松和彦先生から、「小泉八雲 破約  (田部隆次譯)」で、私が、注で原拠不明としていたことについて、情報提供のメールを頂戴した。私自身、小松先生の御著作を多く読まさせて戴いていただけに、驚天動地で驚いた。いろいろと些事があったために、修正が遅れたが、先ほど修正公開したので、必ず、読まれたい。

2025/06/09

小泉八雲「若返りの泉」(『ちりめん本』原英文+藪野直史拙訳)――これを以って、私のブログ・カテゴリ「小泉八雲」は、唯一の来日以後の全作品の電子化訳を完遂した。――

[やぶちゃん注:本作が第一書房版「小泉八雲全集」に収録されていないことは、既に述べた。なお、今回、調べた結果、この謎を孕んだ作品について、優れた考証を展開しておられる石井花氏の論文「 小泉八雲とちりめん本――『若返りの泉』の成立過程を中心に――」(『ヘルン研究』第四号・富山大学ヘルン(小泉八雲)研究会・二〇一九年三月刊・「富山大学学術情報リポジトリ」のここでPDFで入手可能・論文+資料編)を、まず読まれるにしくはない、ことが判ったので、是非、読まれたい。従って、原拠探索や、死後に刊行された経緯等も、そちらに詳しい。石井氏の骨折りに敬意を表し、ここでは、そうした背景への注は、一切、行わない。

 以下、サイト「ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)作品集」のこちらのラベル「富山大学蔵書」蔵書番号「1230124737」の画像、及び、そこにリンクされた二番目のもの英文を参考底本とし、英語嫌いな私の拙訳を添えた。一切の他者の訳したものを参考にすることなく、完全にオリジナルなものである。

 

[やぶちゃん注:表紙。]

 

JAPANESE FAIRY TALE

 

THE FOUNTAIN

            OF  YOUTH

 

Rendered into English

   by Lafcadio Hearn

 

[やぶちゃん注:裏表紙。奥附相当ページ。邦文は縦書。紙質の関係上、字のように見えるところもあるが、判読出来ず、本来の意味を想到出来ないので、空欄とした箇所があり、また、旧字か新字か判読出来ない場合は、旧字を採用した。]

 

All Rights Reserved

Hasegawa,

Tokyo

 

 著作權所有

大正十一年十二月十日 㐧一版發行

同十四年十一月十日 㐧二版印刷

 

 英 譯 者

   故 ラフカヂオ ヘルン

 

 編輯幷発行者

     長谷川武次郞

 

 印 刷 者

     西 宫 與 作

  右同所

 

[やぶちゃん注:以下、本文。“Readered”のミス・スペルはママ。本文冒頭の“L”は原本では二行目にかけて配された特大活字である。]

 

 

THE FOUNTAIN OF YOUTH

 

Readered into English by

LAFCADIO HEARN

━━━━

LONG, long ago there lived somewhere among the mountains of Japan a poor woodcutter and his wife. They were very old, and had no children. Every day the husband went, alone to the forest to cut wood, while the wife sat weaving at home.

 

   One day the old man went further into the forest than was his custom, to seek a certain kind of wood; and he suddenly found himself at the edge of a little spring he had never seen before. The water was strangely clear and cold, and he was thirsty; for the day was hot, and he had been working hard. So he doffed his huge straw-hat, knelt down, and took a long drink.

 

   That water seemed to refresh him in a most extraordinary way. Then he caught sight of his own face in the spring, and started back. It was certainly his own face, but not at all as he was accustomed' to see it in the bronze mirror at home. It was the face of a very young man! He could not believe his eyes. He put up both hands to his head which had been quite bald only a moment before, when he had wiped it with the little blue towel he always carried with him. But now it was covered with thick black hair. And his face had become smooth as a boy's: every wrinkle was gone. At the same moment he discovered himself full of new strength. He stared in astonishment at the limbs that had been so long withered by age: they were now shapely and hard with dense young muscle. Unknowingly he had drunk of the Fountain of Youth; and that draught had transformed him.

 

First he leaped high and shouted for joy; then he ran home faster than he had ever run before in his life. When he entered his house his wife was frightened; because she took him for a stranger; and when he told her the wonder, she could not at once believe him. But after a long time he was able to convince her that the young man she now saw before her was really her husband; and he told her where the spring was, and asked her to go there with him.

   Then she said: "You have become so handsome and so young that you cannot continue to love an old woman; so I must drink some of that water immediately. But it will never do for both of us to be away from the house at the same time. Do you wait here, while I go." And she ran to the woods all by herself.

   She found the spring and knelt down, and began to drink. Oh! how cool and sweet that water was! She drank and drank and drank, and stopped for breath only to begin again.

   Her husband waited for her impatiently; he expected to see her come back changed into a pretty slender girl. But she did not come back at all. He got anxious, shut up the house, and went to look for her.

    When he reached the spring, he could not see her. He was just on the point of returning when he heard a little wail in the high grass near the spring. He searched there and discovered his wife's clothes and a baby, a very small baby, perhaps six months old.

   For the old woman had drunk too deeply of the magical water; she had drunk herself far back beyond the time of youth into the period of speechless infancy.

   He took up the child in his arms. It looked at him in a sad wondering way. He carried it home,murmuring to it, thinking strange melancholy thoughts.

━━━━

 

[やぶちゃん注:この後には、“JAPANESE FAIRY TALE SERIES.”(「日本の妖精譚シリーズ」)“ENGLISH EDITTION”(「英語版」)と標題し、“ON CRLPE PAPER WITH ILASTRAYTIONS IN COLOURS.”(「カラー版挿絵附きの『縮緬(ちりめん)本』」)という添え辞を持った“1”番から“22”番までのリストが載るが、それは電子化しない。

 次が、原本の裏表紙で、鉞(まさかり)に海石榴の花枝を結び付けた挿絵が中央にあり、右手下に絵師の署名があるが、私には読めない。私の書道に堪能な教え子同士の御夫婦に判読を依頼してあるので、それを待って、捜索してみようと思っている。

 以下、私の拙訳であるが、本邦を舞台としたおとぎ話の形式であることを鑑みて、本邦の同型の語彙や文体に似せたものにしてある。無論、読者は子どもであることを考えて、全体のコンセプトは、小泉八雲の訳したワン・フレーズには束縛さない形で読点を入れたり、時に文を切り、敬体の近代的な口語型とした(翻案にはならないように細心の注意はした積りであるが、英文はシチュエーションを、子どもたちに判るようには十全に叙述していないので、私がその部分を添えておいた。いや、今や、小学生でも英文の方がよく読めてしまうのだろうが)。子どもが読むことを考慮して、読みを大幅に入れ、シチュエーションが判るように一部の表現を附加した(間接表現を直接表現にして改行した箇所もある)。実際、展開上、中には、一段落でなく、段落を新たにした方がいいと強く思う箇所もあったが、それは、八雲先生の呼吸として、厳に守った。但し、本ブログ・カテゴリ「小泉八雲」で電子化したものに合わせ、漢字は正字を用い、歴史的仮名遣を用いた。なお、本文の冒頭にあるものは、表紙と同じものであるので、カットした。]

 

◆藪野直史オリジナル譯

 

 日本(につぽん)のおとぎばなし集(しゆう)

       若返(わかがへ)りの泉(いづみ)

 

  ラフカディオ・ハーン による

             英語譯(えいごやく)

 

 

 昔々(むかしむかし)、日本の山の奥(おく)に、貧(まづ)しい樵(きこ)りと、そのおかみさんが住んでゐました。彼ら二人は、たいさう年老(お)いてをり、子どもも、をりませんでした。おぢいさんは、每日、おばあさんが家で機織(はたお)りをしてゐる間(あひだ)、獨(ひと)りで、森へ、木を伐(き)りに行きました。

 或(あ)る日のことです。おぢいさんは、とある木を探(さが)すため、何時(いつも)より更(さら)に森の奥深(おくぶか)くまで行きました。すると、突然(とつぜん)、今まで見たこともない、小さな泉(いづみ)に辿(たど)り着(つ)きました。

 そこの泉の水は、不思議なほど澄(す)んでゐて、冷たいのです。おぢいさんは喉(のど)が渇いてゐました。暑(あつ)い日でしたし、一所懸命(いつしよけんめい)に働いてゐたからです。そこで、おぢいさんは大きな麥藁帽子(むぎわらばうし)を脫(ぬ)ぎ、跪(ひざまづ)いて、一氣(いつき)に水を飮みました。

 その水は、おぢいさんが吃驚(びつく)りするほど、元氣づけて吳(く)れたやうでした。

 ところが、その時、おぢいさんは、泉に、ちらと映(うつ)つた自分の顏(かほ)を見て、思わず、泉のたもとに引き返しました。それは、確(たし)かに自分の顏ではあつたのですが、家の銅(あかがね)で出來た鏡(かがみ)で見慣(みな)れてゐる顏とは、これ、全(まつた)く違(ちが)つてゐたからです。それは、とても若い男(をとこ)の顔だつたのです! おぢいさんは、自分の目が信じられませんでした。おぢいさんは兩(りやう)の手で、頭を押さえてみました。ほんの少し前までは、何時(いつ)も持ち步(ある)いてゐる小さな手拭(てぬぐ)ひを頭を覆(おほ)つたばかりで、すつかり禿(は)げ上がつてゐたはずだつたからなのです。しかし、今は、何んと、濃(こ)い黑髮(くろかみ)に覆(おほ)はれてゐたのです。そして、おぢいさんの顏はといふと、少年のやうに滑(なめ)らかになつてゐて、皺(しは)は消えてゐたのでした。同時に、おぢいさんは、自分が新しい力(ちから)に滿(み)ち滿ちてゐることにも氣づきました。おぢいさんは、嘗(か)つては、あんなに堅(かた)くて不自由だつた手足を、驚(おど)いて見つめてゐました。年を取つたことで、すつかりしなびてゐた腕(うで)は、今や、若く張(は)りのある筋肉(きんにく)の形(かたち)を見せて、がつしりしてゐるのでした。おぢいさんは、知らず知らずのうちに、「若返りの泉」を飮んでゐたのです。そして、その、水のわづかな一杯(いつぱい)が、おぢいさんの姿を、すつかり變(かへ)たのでした。

 まづ、おぢいさん――もう、「おぢいさん」ではないので、「彼(かれ)」と言ひませうね。――彼は、高く飛(と)び上がり、よろこびの叫び聲(ごゑ)を擧(あ)げました。――それから、生まれてこの方(かた)、そんな速(はや)さで走つたことのない驚くべき速さで、家まで走つて歸つたのです。家に入(はひ)ると、おばあさんは、彼を『見知らぬ他所者(よそもの)ぢや。』と思ひ、怯(おび)えました。彼が、自分が感じた驚(おどろ)きを話しても、おばあさんは、直(す)ぐには信じられませんでした。しかし、長い時間をかけて、彼は、おばあさんに、今、目の前にゐる若い男が、本當(ほんたう)におばあさんの夫(をつと)であるおぢいさんだ、といふことを納得(なつとく)させることが出來ました。さうして、泉の場所を敎へ、

「一緖(いつしよ)に行かう。」

と誘(さそ)ひました。

 すると、おばあさんは言ひました。

「あなたはすつかり若く美しくなられましたから、この年老いたばあさんを愛し續(つづ)けることは出來ません。だから、私は、すぐ、その水を飮まなければなりません。でも、私たち二人(ふたり)が一緖(いつしよ)に家を離れるのは物騷(ぶつさう)で出來ません。私が行つて歸つて來るまで、ここで待つてゐて下(くだ)さいな。」

 さうして、おばあさんは、獨りで森へ走つて行きました。

 おばあさんは、彼(か)の泉を見つけると、跪(ひざまづ)いて、水を飮み始めました。

「ああつ、この水は、なんて冷たく、甘いのでせう!」

と、おばあさんは、飮み、そして、飮み、ひたすら、飮み、息をつくための一度(ひとたび)の休みさへ、もどかしさうに、再(ふたた)び、飮み始めたのでした。

 さて、彼女の夫は、彼女が歸つて來るのを、待ち焦がれてゐました。――『きつと、美しい、細(ほつ)そりとした娘になつて、戾ってくる。』と待ちに待つてゐました。しかし、幾(いく)ら待つてゐても、彼女は一向(いつかう)に戾(もど)つて來ないのでした。夫は心配になつて、しつかりと家の戶締(とづ)まりをして、彼女を探しに出かけました。

 泉に辿(たど)り着いた時、彼女の姿は見えませんでした。立つたまま、何處(どこ)を見渡(みわた)して見ても、見えません。仕方(しかた)なく、彼が丁度(ちやうど)、家に戾(もど)ろうとしたその時、泉の近くの背の高い叢(くさむら)の中から、小さな泣き聲が聽(き)こえて來ました。彼が、其處(そこ)を探して見たところが、おばあさんの着てゐた衣服(いふく)と、赤(あか)ん坊(ばう)を見つけました。――それはそれは、とても小さな赤ん坊で、生まれて六ヶ月くらいの赤ん坊だつたのです。

 さうです、おばあさんは、泉の魔法(まはう)の水を飮(の)み過ぎてしまつたのでした。若い頃を遙(はるか)に越え、喋(しやべ)ることも出來ない赤ん坊の時間に到(いた)る時まで、彼女は、すつかり醉(よ)ひ痴(し)れてしまつてゐたのでした。

 彼は赤ん坊を腕に抱き上げました。赤ん坊は悲しさうに、不思議そうに、彼を見詰(みつ)めてゐました。彼は赤ん坊に何かを囁(ささや)きつつ、奇妙で、もの哀(がな)しい思ひを巡(めぐ)らせながら、家へと、連れて歸つたのでした。

 

 

2025/06/04

ブログ・カテゴリ「小泉八雲」の来日後の作品を一篇を除いて正字化不全修正と全面改訂を終了した

 

 今年秋の朝ドラ「ばけばけ」の関係かららしく、私の小泉八雲の作品群(私は2020年1月15日にブログ・カテゴリ「小泉八雲」――現在は全659記事――で、彼の来日後の作品集全十二冊総ての電子化注を完遂している(但し、理由は不明だが、旧第一書房版「小泉八雲全集」に収録されていない“ The Fountain of Youth ”(「若返りの泉」)は除く)。小泉八雲の来日後の以上の作品を活字で日本語で読めるのは、現在、私のこのカテゴリのみである)へのアクセスが有意に増えている。しかし、その大半は、Unicodeを使いこなすようになる前のものであったため、正字表現が甚だ不全である。されば、諸電子化注の合間に、少しずつ、古い物から、本気を出して、正字への変更を始めている。完全に視認で確認し、底本を確認して打ち換えるため、かなりの時間が必要であるが、ドラマの開始までには、その作業を終えたいと思っている。無論、ミス・タイプ(かなりあった)は無論のこと、読み直して、注に不満がある箇所も大幅に補正している(よくアクセスされる一部は、既に、多少は修正済みではある)。御希望を下されば、フライングして修正しようとも思っている(実際、二、三年前からそうしたメールを戴き、修正している)。

 視力の低下が進み、なかなか、物理的に時間が掛かるが、頑張りたい。無論、何より――私の愛する小泉八雲のために――である。

殆どの電子化は、底本が不全、或いは、私が日本人小泉八雲の電子化として相応しくないと判断したため、新たに、信頼出来る新底本に拠り、ゼロから検証した。

 なお、訳者によって、「!」「?」の後に一マス空ける仕儀を行っていない場合があったが(文が切れる場合は除く)、これは、やはり、躓くので、一字空けを恣意的に施した。その他、底本に再度、当たり、行空けが相応しいかどうかも、確認する。

 ★また、今回の作業では、若い読者や日本語が出来るものの、ネイティヴでない方(私が親しくしているネット上の友人には複数いる)を意識して、難読語や、意味で躓くと私が判断した(元は高校国語教師であったので、その辺りは敏感である。作品によっては、私の授業と同じく、朗読をして、そうした箇所を点検することとした)熟語や表現には、割注を入れた。私の年齢(現在六十八歳)以上の読者には五月蠅いと感じられることもあろうが、私の読者ターゲットは、明らかに私よりも若い読者を対象とするものだからである。新字新仮名でなくては読まない、読めない、という日本人が大半を占めたら、それこそ、小泉八雲先生は、淋しくなられるに違いないからである。

 以下の、「経過報告」は不定時に更新する。

 なお、私の正字化補正を甘く見られると、私の辛苦の努力が空しくなるので、言っておくと、例えば、「内」は「內」に、ちゃんと、変えているのである。正規表現を掲げるサイトでも、この「內」を用いていないところは、かなり多いと存ずる。

 但し、言っておくと、参考等として、リンクを張ったものは、事実上、いちいちは再検証していない。存在しても、アドレスが変更されている場合もあるが、既に存在しないものもあり、そこから引用したものを抹消して、またまた、その部分をソリッドに書き変えるのは、あまりにも時間が掛かり過ぎるからである。悪しからず。

   *

【経過報告2025年2月19日 8:30現在】
現在、「小泉八雲 落合貞三郎訳 「知られぬ日本の面影」 第十章 美保の關にて (二) 附 折口信夫「鷄鳴と神樂と」(附注)」まで修正作業を終わった。
【経過報告2025年2月21日14:35現在】
以上の「知られぬ日本の面影」の「江ノ島巡禮」(全)を、再々度、検証したところ、不全箇所を発見し、補正した。「ゝ」と「〻」の混用に至るまで、総て、厳密に再現した。まず、「江ノ島巡禮」(全)については、まず、OKかと思われる。それ以降の再検証も、再々点検中である。
【経過報告2025年2月21日17:10現在】
「知られぬ日本の面影」の「私の極東に於ける第一日」(全)の再々校訂を終了した。
【経過報告2025年2月28日 8:15現在】
必要があって、『小泉八雲 落合貞三郎他訳「知られぬ日本の面影」の献辞及び「序」(附やぶちゃん注)』を全面改訂した。画像も追加した。
【経過報告2025年3月 4日12:40現在】 
「知られぬ日本の面影」の「第十九章 英語敎師の日記から」まで、補正を終了した。補正しながら、「(二十一)」を読み直し、またまた、落涙を禁じ得なかった。
【経過報告2025年3月 7日 8:45現在】
「知られぬ日本の面影」の 「第二十二章 舞妓について」(全六章分割)まで、補正を終了した。本文(プロローグを除く)を補正しながら再読して、またしても、滂沱してしまった。
【経過報告2025年3月11日 8:32現在】
「知られぬ日本の面影」の最終章「第二十七章 サヤウナラ」(全五章分割)の補正を終わり、取り敢えず、この「知られぬ日本の面影」の全補正を終わった。途中から、投稿原稿のブラウザを拡大して正字化修正をしたことから、その漏れは、かなり減衰したと思う。もし、私の注を含め、疑問に思われるものを発見された場合は、気軽に私にメールをお送り下さると、嬉しい。
【経過報告2025年3月11日10:18現在】
「知られぬ日本の面影」の「あとがき」(附やぶちゃん注)を、かなり、補正した。本篇に関わった三名の訳者によるもので、特に最後の大谷正信氏のものには、大谷氏に手書きで書いた、ハーンが日本に来るまでの経緯を語った、貴重な(他の小泉八雲の刊行物ではここでしか見られない)自筆年譜風の原文と、大谷氏による訳文が載る。未見の方は、是非、見られたい。
【経過報告2025年3月11日10:50現在】
小泉八雲の「神國日本」(戶川明三譯 附原文 附やぶちゃん注)の補正に入った。この電子化注は、小泉八雲の訳著作では、最も難渋した長編評論であり、されば、今までのように各章での経過報告は、しない。ある程度、ソリッドな複数章までで、補正状況を示すこととする。因みに、冒頭の「難解」は補正終了した。
【経過報告2025年3月15日 7:30現在】
思うところあって、「小泉八雲 ちん・ちん・こばかま (稻垣巖譯) / 底本「日本お伽噺」~了」と、序でだから、『柴田宵曲 妖異博物館 「小さな妖精」』を補正し、一部の注を書き変えた。但し、後に底本を変えて、再度、補正する。【2025年5月2日追記】底本を新たにして、全面改訂し、読みの一部を挿入した。
【経過報告2025年3月17日14:34現在】
小泉八雲の「神國日本 戶川明三譯 附やぶちゃん注(44) 大乘佛敎(Ⅲ) / 大乘佛敎~了」まで、補正を終了した。この最終章は、久々に正面から組み合ったが、やはり――聊か難物――であった。是非、読者諸君も挑戦されたい。
【経過報告2025年3月21日 9:35現在】
小泉八雲の「神國日本 戶川明三譯 附やぶちゃん注(100) あとがき(戶川明三) / 小泉八雲「神國日本」(戶川明三譯)附やぶちゃん注~完遂」まで、補正を終了した。私は、この電子化注テクストを作成するのに、実に、三年半かかった。今回の補正では、半ば頃から、補正スピードが急速になったが、これは、初回電子化の際、やっとUnicodeを使いこなせるようになっていたからであった(但し、「敎」等の不全や、私のミスタイプは複数あった)。どうか、リニューアルした、小泉八雲渾身の遺作であるこれを、是非、再読されんことを強くお薦めするものである。
【経過報告2025年3月21日11:28現在】
私の偏愛する小品「小泉八雲 燒津にて 大谷正信譯 附・やぶちゃん注」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月21日13:39現在】
「小泉八雲 草雲雀 大谷正信譯 附・やぶちゃん注」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月21日14:58現在】
「小泉八雲 人形の墓 (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。朗読してみて、思わず、涙が出た。
【経過報告2025年3月21日15:50現在】
「小泉八雲 門つけ (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月22日 7:02現在】
「生と死の斷片 小泉八雲(LAFCADIO HEARN)(田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月22日10:05現在】
「赤い婚禮 小泉八雲(LAFCADIO HEARN)(戶澤正保譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月22日10:40現在】
「小泉八雲 振袖 (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月22日13:05現在】
「小泉八雲 因果話 (田部隆次譯)」(強力な注と原拠電子化を附してある)底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月22日17:12現在】
『小泉八雲 惡因緣 (田部隆次譯) 附・「夜窓鬼談」の「牡丹燈」』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月23日 7:30現在】
『小泉八雲 蟬 (大谷正信譯) 全四章~その「一」』底本を新たにして、全面改訂した。訳者註が、当該作の最後に纏めてあるのを、適切な箇所に移動しているため、午後五時から取り掛かったが、恐ろしく時間がかかった。専心しないと、厳しそう!
【経過報告2025年3月23日 9:00現在】
『小泉八雲 蟬 (大谷正信譯) 全四章~その「二」』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月23日10:54現在】
『小泉八雲 蟬 (大谷正信譯) 全四章~その「三」・「四」 / 蟬~全電子化注 完遂』底本を新たにして、辛うじて午前中に完遂した。
【経過報告2025年3月23日15:58現在】
「小泉八雲 夢魔觸 (岡田哲藏譯)」底本を新たにして、全面改訂した。私は、本作を、怪談としてではなく、ユングを先取りした、洞察に富んだ、深層心理学的・精神分析学的小佳品として、高く評価するものである。
【経過報告2025年3月24日10:15現在】
『小泉八雲 作品集「骨董」 (正字正仮名)全電子化注始動 / 幽靈瀧の傳說 (田部隆次譯)』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月24日11:08現在】
私が偏愛する「小泉八雲 茶碗の中 (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。なお、私は既に『柴田宵曲 續妖異博物館 「茶碗の中」 附 小泉八雲「茶碗の中」原文+田部隆次譯』で、英文原文と原拠の電子化を行っているので、そちらも、是非、見られたい。
【経過報告2025年3月24日13:13現在】
「小泉八雲 常識 (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。なお、私は既に 『柴田宵曲 續妖異博物館 「佛と魔」(その3) 附小泉八雲“ Common Sense ”原文+田部隆次譯』で、英文原文と原拠の電子化を行っているので、そちらも、是非、見られたい。
【経過報告2025年3月24日14:52現在】
「小泉八雲 生靈 (田部隆次譯) 附・原拠」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月24日15:44現在】
「小泉八雲 死靈 (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月24日16:30現在】
『小泉八雲 おかめのはなし(田部隆次譯)/附・原拠「新撰百物語」卷二「嫉妬にまさる梵字の功力」(オリジナル翻刻・完全版)』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月24日17:08現在】
「小泉八雲 蠅のはなし  (大谷正信譯) 附・原拠」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月24日17:28現在】
「小泉八雲 雉子のはなし  (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月25日 5:36現在】
『小泉八雲 忠五郞のはなし  (田部隆次譯) 附・原拠 / 「古い物語」~了』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月25日 7:50現在】
「小泉八雲 或女の日記 (田部隆次譯) 附・オリジナル注」底本を新たにして、全面改訂した。未読の方には、是非、読んで貰いたい作品である。
【経過報告2025年3月25日15:28現在】
「小泉八雲 平家蟹 (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月26日 6:37現在】
「小泉八雲 螢  (大谷正信譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月26日 7:05現在】
「小泉八雲 露の一滴 (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月26日10:40現在】
「小泉八雲 餓鬼 (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月26日11:30現在】
「小泉八雲 尋常の事 (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月26日14:10現在】
「小泉八雲 默想  (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月26日14:10現在】
「小泉八雲 病理上の事  (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月26日15:05現在】
「小泉八雲 眞夜中  (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月26日16:23現在】
「小泉八雲 夢を食ふもの(田部隆次譯)~作品集「骨董」全篇電子化注完遂」底本を新たにして、全面改訂した。一部の作品は、殆んど修正が必要なかったため、ここに記さなかったものもあるが、「骨董」は全作品について底本を新たにし、全面改訂してある。
【経過報告2025年3月27日 5:35現在】
『小泉八雲「怪談」(戶川明三・大谷正信・田部隆次共譯)始動 / 原序』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月27日 8:24現在】
『小泉八雲「怪談」(戶川明三・大谷正信・田部隆次共譯)始動 / 原序』、及び、「小泉八雲 耳無芳一の話 (戶川明三譯)」底本を新たにして、全面改訂した。未明から始めたが、複数の関連リンク先の補正と、原拠の字起こしの検証をしたため、三時間もかかってしまった。【経過報告2025年3月28日 3:58現在】
「小泉八雲 をしどり (田部隆次譯) 附・原拠及び類話二種」底本を新たにして、全面改訂した。この話には、個人的に拘りがあるので、丑三つ時に目が覚めて、やりたくなった。
【経過報告2025年3月28日 6:01現在】
『小泉八雲 お貞のはなし (田部隆次譯) 附・原拠「夜窓鬼談」の「怨魂借體」のオリジナル訓読注』底本を新たにして、全面改訂し、原拠のテクストも再度、校正し、補正した。
【経過報告2025年3月28日 6:40現在】
「小泉八雲 姥櫻  (田部隆次譯) 附・原拠」底本を新たにして、全面改訂し、原拠のテクストも再度、校正し、補正した。
【経過報告2025年3月28日 7:41現在】
「小泉八雲 術數  (田部隆次譯) 附・原拠」底本を新たにして、全面改訂し、原拠のテクストをも追加した
【経過報告2025年3月28日 9:57現在】
『小泉八雲 鏡と鐘  (田部隆次譯) 附・原拠「夜窓鬼談」の「祈つて金を得」オリジナル電子化注』底本を新たにして、全面改訂した。【経過報告2025年3月28日10:56現在】
私が最も偏愛する「小泉八雲 食人鬼  (田部隆次譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。本篇は、既に何度か、修正していたのに、ミス・タイプが二箇所もあった。まさに『あ〻恥ぢ入ります、――甚だ恥ぢ入ります、――實に恥ぢ入ります』と独り、口に出していた…………
【経過報告2025年3月28日13:59現在】
「小泉八雲 貉 (戶川明三譯) 附・原拠「百物語」第三十三席(御山苔松・話)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月28日15:09現在】
「小泉八雲 ろくろ首  (田部隆次訳) 附・ちょいと負けない強力(!)注・原拠」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月28日15:45現在】
『小泉八雲 葬られたる祕密  (戶川明三譯) 附・原拠「新撰百物語」の「紫雲たな引密夫の玉章」』底本を新たにして、全面改訂した。因みに――残る正字化不全は、二百記事を切った――
【経過報告2025年3月29日 5:02現在】
「小泉八雲 雪女  (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月29日 7:34現在】
『小泉八雲 靑柳のはなし  (田部隆次譯) 附・原拠「多滿寸太禮」の「柳情靈妖」』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月29日13:28現在】
「小泉八雲 十六日櫻  (田部隆次譯) 附・原拠」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月30日 6:36現在】
『小泉八雲 安藝之助の夢 (田部隆次譯) 附・原拠参考文・陳翰「槐宮記」(書き下し文)』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月30日 7:59現在】
「小泉八雲 力ばか (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月30日 8:42現在】
「小泉八雲 日廻り (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月30日 9:01現在】
「小泉八雲 蓬萊  (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月31日 7:03現在】
昨日より、今朝にかけて、「小泉八雲 蟲の硏究 蝶 (大谷正信譯)」(三・四の三分割)を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月31日 8:04現在】
「小泉八雲 蟲の硏究 蚊  (大谷正信譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月31日10:04現在】
「小泉八雲 蟲の硏究 蟻 (大谷正信譯) / 蟲の硏究 蟻~了 / 作品集「怪談」~了」(二・三四・五・六・七の三分割)を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年3月31日15:39現在】
「小泉八雲 作品集「天の河緣起そのほか」始動 / 天の河緣起 (大谷正信譯) (その1)」底本を新たにして、全面改訂した。本篇は長いため四分割で電子化したものだが、当時の私の附した注に不満があったので、思いの外、時間が掛かった。
【経過報告2025年4月 1日10:01現在】
「小泉八雲 天の河緣起  (大谷正信譯) その4 / 「天の河緣起」~了」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月 2日 6:53現在】
『小泉八雲 化け物の歌 序・「一 キツネビ」  (大谷正信譯)』底本を新たにして、全面改訂した。今回、小泉八雲が使用した旧蔵原本の当該箇所を示して、ヴィジュアルに対照して読めるように補正した。されば、この作品、全十四章と後書きに分割してあるので、全部を終わるのには、少し時間が掛かりそうである。
【経過報告2025年4月 2日10:18現在】
『小泉八雲 化け物の歌 「五 ロクロクビ」  (大谷正信譯)』を同前で全面改訂した。一部の崩し字の判読を修正した。
【経過報告2025年4月 2日16:50現在】
『小泉八雲 化け物の歌 (後書き部)  (大谷正信譯) / 化け物の歌~了』を同前で全面改訂した。
【経過報告2025年4月 3日 6:04現在】
「小泉八雲 『究極の問題』  (大谷正信譯)」底本を新たにして、全面改訂した。好きな評論であるので(結構、佶屈聱牙)、午前三時前から始めて、三時間みっちり検証し、注もかなり手を加えた。
【経過報告2025年4月 3日 8:08現在】
『小泉八雲 鏡の少女  (大谷正信譯) 附・原拠「當日奇觀」卷之第五の「松村兵庫古井の妖鏡」(原本底本オリジナル版)』を同前で全面改訂した。注で示した別テクストも、総て、再補訂した。
【経過報告2025年4月 3日15:18現在】
『小泉八雲 伊藤則助の話  (大谷正信譯) 附・原拠「當日奇觀」の「伊藤帶刀中將、重衡の姬と冥婚」』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月 4日 4:58現在】
小泉八雲の来日後の唯一の、若き日の異国での体験を綴った「小泉八雲 小說よりも奇  (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月 4日 8:04現在】
『小泉八雲 日本からの手紙  (大谷正信譯) / 作品集「天の河緣起そのほか」全オリジナル電子化注~完遂』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月 4日12:44現在】
『昭和六(一九三一)年一月第一書房刊「學生版 小泉八雲全集」(全十二巻)第七卷の田部隆次氏の「あとがき」』底本を新たにしたことから標題を含め、全面改訂した。
【経過報告2025年4月 4日14:07現在】
『昭和六(一九三一)年一月第一書房刊「學生版 小泉八雲全集」(全十二巻)第七卷の大谷正信氏の「あとがき」 / 同第七巻全電子化終了』底本を新たにしたことから標題を含め、全面改訂した。
【経過報告2025年4月 4日16:52現在】
『小泉八雲 作品集「日本雜錄」始動 / 奇談 / 「約束」(田部隆次譯)』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月 4日17:30現在】
「小泉八雲 破約  (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月 5日 5:38現在】
『小泉八雲 閻魔の庁にて  (田部隆次譯) (原拠を濫觴まで溯ってテッテ的に示した)』底本を新たにして、テツテ的に全面改訂した。
【経過報告2025年4月 5日 7:57現在】
「小泉八雲 果心居士  (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月 5日10:00現在】
『小泉八雲 梅津忠兵衞  (田部隆次譯) 附・原拠「通俗佛敎百科全書」上卷』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月 5日11:09現在】
「小泉八雲 僧興義  (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月 5日14:40現在】
『小泉八雲 作品集「日本雜錄」 / 民間傳說拾遺 / 「蜻蛉」(大谷正信譯)の「一」』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月 5日 7:44現在】
『小泉八雲 「蜻蛉」のその「二」・「三」  (大谷正信譯)』底本を新たにして、全面改訂した。無名の一句の作者を探り当てた。
【経過報告2025年4月 5日11:12現在】
『小泉八雲 「蜻蛉」のその「四」  (大谷正信譯)』を全面改訂した。複数の新知見を注で追加した。
【経過報告2025年4月 5日13:04現在】
『小泉八雲 「蜻蛉」のその「五」  (大谷正信譯) / 「蜻蛉」~了』を底本を新たにして、全面改訂した。注も、全体にブラッシュ・アップした。
【経過報告2025年4月 6日 8:17現在】
「小泉八雲 佛敎に縁のある動植物  (大谷正信譯) / その1」を全面改訂した。
【経過報告2025年4月 8日 9:57現在】
『小泉八雲 佛敎に緣のある動植物  (大谷正信譯) /その3 ~「佛敎に緣のある動植物」~了』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月 8日11:18現在】
『小泉八雲 日本の子供の歌  (大谷正信譯) 序・一(「天氣と天象との歌」)』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月 8日13:14現在】
『小泉八雲 日本の子供の歌  (大谷正信譯) 二(「動物に關した歌」)』を全面改訂した。
【経過報告2025年4月 8日16:01現在】
『小泉八雲 日本の子供の歌  (大谷正信譯) 三(「種々な遊戲歌」)』を全面改訂した。特に途中に入れてある私の注の一部を大幅にブラッシュ・アップした。
【経過報告2025年4月 9日 4:15現在】
『小泉八雲 日本の子供の歌  (大谷正信譯) 四(「物語の歌」)』を全面改訂した。
【経過報告2025年4月 9日 4:15現在】
『小泉八雲 日本の子供の歌  (大谷正信譯) 五(「羽子突歌と手毬歌」)』を全面改訂した。
【経過報告2025年4月11日 5:17現在】
『小泉八雲  (大谷正信譯) 六(「子守歌」)、及び、後書き部 / 日本の子供の歌~了』を全面改訂した。
【経過報告2025年4月11日 6:32現在】
「小泉八雲 橋の上  (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月11日10:35現在】
「小泉八雲 お大の例  (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。ひどいミス・タイプがあった。「お大さん」に心から謝罪しておく。
【経過報告2025年4月12日 4:12現在】
偏愛する小品「小泉八雲 海のほとりにて (大谷正信譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月12日 6:26現在】
勝れた漂流実話「小泉八雲 漂流  (大谷正信譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月12日 8:48現在】
「小泉八雲 乙吉の達磨  (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月12日13:44現在】
『小泉八雲 日本の病院に於て  (田部隆次譯) / 作品集「日本雜記」全電子化注~了』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月12日16:16現在】
『小泉八雲作品集「影」 始動 / 献辞及び「珍しい書物からの話」の「和解」 附・原拠』底本を新たにして、全面改訂した。残る補正記事はブログ投稿記事数で七十數篇となった。
【経過報告2025年4月13日 5:07現在】
「小泉八雲 普賢菩薩の話  (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月13日14:05現在】
「小泉八雲 衝立(ついたて)の乙女  (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月13日14:56現在】
「小泉八雲 屍に乘る人  (田部隆次譯) / 原拠及びリンクで原々拠を提示」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月13日15:42現在】
「小泉八雲 辨天の同情  (田部隆次譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月13日17:09現在】
『小泉八雲 鮫人(さめびと)の感謝  (田部隆次譯) 附・原拠 曲亭馬琴「鮫人(かうじん)」』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月14日 8:10現在】
『小泉八雲 日本の女の名 (岡田哲藏譯) その「一」』底本を新たにして、全面改訂した。この作品、小泉八雲の作品では、かなり読み難い(意味を採り難い)作品であるので、かなり時間がかかりそうだ。今回、注を大幅に増やした。
【経過報告2025年4月14日14:17現在】
『小泉八雲 日本の女の名 (岡田哲藏譯) その「二」』底本を新たにして、全面改訂した。表画像も、新底本から新たにトリミングして補正し、差し替えておいた。
【経過報告2025年4月14日15:30現在】
『小泉八雲 日本の女の名 (岡田哲藏譯) その「三」と「四」 / 日本の女の名~了』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月15日11:30現在】
「小泉八雲 日本の古い歌  (大谷正信譯) ~ (その1)」底本を新たにして、全面改訂した。注を、より附加した。
【経過報告2025年4月15日13:38現在】
「小泉八雲 日本の古い歌  (大谷正信譯) ~(その2) / 日本の古い歌~了」底本を新たにして、全面改訂した。注を、より附加した。
【経過報告2025年4月15日14:30現在】
『小泉八雲 夜光蟲 (岡田哲藏譯) / これより作品集「影」の最終パート標題「幻想」に入る』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月15日15:33現在】
「小泉八雲 群集の神祕  (岡田哲藏譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月15日17:31現在】
「小泉八雲 ゴシック建築の恐怖  (岡田哲藏譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月16日 5:37現在】
「小泉八雲 夢飛行  (岡田哲藏譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月16日 7:58現在】
「小泉八雲 夢書の讀物  (岡田哲藏譯)」底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月16日 8:48現在】
『小泉八雲 一對の眼のうち  (岡田哲藏譯) / 作品集「影」全電子化注~了』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月16日 9:38現在】
『小泉八雲 作品集「靈の日本」始動 / 斷片 (田部隆次譯)』底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月16日14:37現在】
「小泉八雲 香 (大谷正信譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。小泉八雲の日本での作品の中で、唯一、私が、当時、全く興味を持てなかった作品であったため、今回、校正したところ、ミス・タイプが異常に多かった。
【経過報告2025年4月16日15:55現在】
「小泉八雲 占の話 (田部隆次譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月17日 5:41現在】
「小泉八雲 蠶 (大谷正信譯)」を底本を新たにして――強力に――全面改訂した。残りの未修正記事は90を切った。
【経過報告2025年4月18日 7:18現在】
「小泉八雲 佛足石 (大谷正信譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。注をブラッシュ・アップした。かなり時間がかかった。
【経過報告2025年4月18日 7:18現在】
「小泉八雲 吠 (田部隆次譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月18日15:20現在】
「小泉八雲 小さな詩 (大谷正信譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。注をブラッシュ・アップした。
【経過報告2025年4月19日15:07現在】
「小泉八雲 佛敎に緣のある日本の諺 (大谷正信譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。訳に有意に省略があるのに呆れ果て、幾つかに就いては注でそれを指摘しておいた。
【経過報告2025年4月19日16:00現在】
「小泉八雲 暗示 (田部隆次譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月19日 4:55現在】
『小泉八雲 天狗の話 (田部隆次譯) / 作品集「靈の日本」電子化注~全完遂』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月20日 7:20現在】
「知られぬ日本の面影」の「あとがき」(附やぶちゃん注)に抜けていた(私が附すつもりですっかり忘れていた)訳者分担の表を、後刊(先行する底本にはない)の記載で追加した。
【経過報告2025年4月20日 8:51現在】
『昭和一一(一九三六)年十一月第一書房刊「家庭版小泉八雲全集」第七卷「あとがき」(大谷正信・岡田哲藏・田部隆次)』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月20日 9:33現在】
「小泉八雲作品集『異國情趣と囘顧』始動 / 献辞・序」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月20日12:35現在】
「小泉八雲 富士山 (落合貞三郞譯) / (その序)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月20日16:54現在】
『小泉八雲 富士山 (落合貞三郞譯) / その「三」・「四」・「五」・「六」(訳者は原作の七章構成を恣意的に六章構成に変えてしまっている) / 富士山~了』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月21日 7:26現在】
『小泉八雲 蟲の樂師 (大谷定信譯) / 「一」・「二」』を底本を新たにして、全面改訂した。未明の午前三時から始めたが、原文との比較によって、小泉八雲・訳者大谷定信ともに誤っている箇所を、さらに見つけた結果、注改稿に、こんなに時間が掛かってしまった。画像も新しくした。
【経過報告2025年4月21日15:55現在】
『小泉八雲 蟲の樂師 (大谷定信譯) / 「三」・「四」(カネタタキ)』を底本を新たにして、全面改訂した。案の定、これだけで、七時間近く掛かった。
【経過報告2025年4月23日 4:58現在】
『小泉八雲 蟲の樂師 (大谷定信譯) / 「五」の「マツムシ」・「すずむし」』を底本を新たにして、全面改訂した。昨日は、午前中、自宅の斜面の葛の一大掃討作戦を独りで三時間行ったため、更新出来なかった。
【経過報告2025年4月23日 8:19現在】
『小泉八雲 蟲の樂師 (大谷定信譯) / 「五」の「ハタオリムシ」・「うまおひ」・「キリギリス」』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月23日10:14現在】
『小泉八雲 蟲の樂師 (大谷定信譯) / 「五」の「クサヒバリ」・「キンヒバリ」・「クロヒバリ」』を底本を新たにして、全面改訂した。トンデモない誤った注を修正した。
【経過報告2025年4月23日14:00現在】
『小泉八雲 蟲の樂師 (大谷定信譯) / 「五」の「コホロギ」・「クツワムシ」・「カンタン」 / 「五」~了』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月23日15:50現在】
『小泉八雲 蟲の樂師 (大谷定信譯) / 「六」 / 「蟲の樂師」~了』を底本を新たにして、全面改訂した。最終段落の八雲の述懐に、再度、激しい衝撃を受け、暗澹たる思いに沈んでしまった。
【経過報告2025年4月24日 7:08現在】
「小泉八雲 禪の一問 (田部隆次譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月24日10:40現在】
先の、「小泉八雲 佛敎に緣のある日本の諺 (大谷正信譯)」の、『八二 死んだればこそ生きたれ』に重要な出典を追加した
【経過報告2025年4月24日13:29現在】
『小泉八雲 死者の文學 (大谷定信譯) / 「一」』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月26日 9:40現在】
『小泉八雲 死者の文學 (大谷定信譯) / 「五」 / 「死者の文學」~了』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月26日14:32現在】
「小泉八雲 蛙 (大谷定信譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月27日 4:27現在】
「小泉八雲 月の願 (田部隆次譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。珍しく、ひらがなのタイプ・ミス(濁点等)三箇所と、同義熟語の熟語の漢字表記一字の誤記だけで、今までの中で、最速で補正が終わった。少しだけ、注を増補した。
【経過報告2025年4月28日 8:48現在】
『小泉八雲 初の諸印象 (岡田哲藏譯) / 作品集「異國情趣と囘顧」の「囘顧」パート(総て岡田哲藏氏の訳)に入る』を底本を新たにして、全面改訂した。注を大幅に増やした。未読の方は、訳文、佶屈聱牙なれば、御覚悟あれかし。
【経過報告2025年4月28日13:51現在】
「小泉八雲 美は記憶 (岡田哲藏譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月28日16:12現在】
「小泉八雲 美のうちの悲哀 (岡田哲藏譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。後半部で小泉八雲の引用した原文を、今回、発見したので、原文を掲げて、自動翻訳しておいた。
【経過報告2025年4月29日 6:30現在】
「小泉八雲 若さの香 (岡田哲藏譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月29日 7:45現在】
「小泉八雲 蒼の心理 (岡田哲藏譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月29日10:37現在】
「小泉八雲 晩歌 (岡田哲藏譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月29日16:40現在】
「小泉八雲 赤い夕日 (岡田哲藏譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年4月30日17:33現在】
「小泉八雲 身震ひ (岡田哲藏譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。一部の注を大幅に変更した。
【経過報告2025年5月 1日 8:05現在】
「小泉八雲 赤い夕日 (岡田哲藏譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 2日 6:46現在】
「小泉八雲 永遠の執着者 (岡田哲藏譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 2日 9:04現在】
『小泉八雲 化け蜘蛛 (稻垣巖譯) / 「日本お伽噺」所収の小泉八雲英訳作品 始動』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 2日10:48現在】
『小泉八雲 猫を畫いた子供 (稻垣巖譯)』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 2日13:38現在】
『小泉八雲 團子を失くしたお婆さん (稻垣巖譯)』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 2日16:07現在】
『第一書房昭和一二(一九三七)年三月刊「家庭版小泉八雲全集」(全十二卷)第六卷「あとがき」』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 3日 4:20現在】
『小泉八雲 生神 (田部隆次譯) / 作品集「佛の畠の落穗」電子化注始動』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 3日14:00現在】
「小泉八雲 街頭より (落合貞三郞譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 3日15:10現在】
『小泉八雲 京都紀行 (落合貞三郞譯) / その「一」・「二」』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 5日 2:25現在】
『小泉八雲 京都紀行 (落合貞三郞譯) / その「八」 / 京都紀行~了』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 5日 3:58現在】
「小泉八雲 塵 (落合貞三郞譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 5日 5:02現在】
『小泉八雲 日本美術に於ける顏について (落合貞三郞譯) / その「一」』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 5日 9:28現在】
『小泉八雲 日本美術に於ける顏について (落合貞三郞譯) / その「五」・「六」 / 日本美術に於ける顏について~了』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 5日13:37現在】
『小泉八雲 大阪にて (落合貞三郞譯) / その「一」・「二」・「三」』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 6日 5:54現在】
『小泉八雲 大阪にて (落合貞三郞譯) / その「六」・「七」 / 大阪にて~了』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 6日10:37現在】
「小泉八雲 日本の民謠に現れた佛敎引喩 (金子健二譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 6日16:38現在】
『小泉八雲 涅槃――總合佛敎の硏究 (田部隆次譯) / その「一」』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 7日12:29現在】
『小泉八雲 涅槃――總合佛敎の硏究 (田部隆次譯) / その「五」 / 涅槃――總合佛敎の硏究~了』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 8日 7:27現在】
「小泉八雲 勝五郞の轉生 (金子健二譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。注を大幅に増補した。
【経過報告2025年5月 8日 8:49現在】
『小泉八雲 環中流轉相 (金子健二譯)  / 作品集「佛の畠の落穗――極東に於ける手と魂の硏究」~完遂』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 8日10:54現在】
『小泉八雲 作品集「心――日本內面生活の暗示と反響」始動 / (序)・停車場にて (田辺隆次譯)』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 9日 8:59現在】
小泉八雲 日本文化の神髓 (石川林四郞譯) / その「一」』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月 9日 9:58現在】
『本カテゴリ「小泉八雲」で電子化していない日本で書かれた一篇である小泉八雲の「若返りの泉」について視認可能とした事』を記事公開した。
【経過報告2025年5月 9日16:08現在】
小泉八雲 日本文化の神髓 (石川林四郞譯) / その「二」・「三」』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月10日 6:20現在】
小泉八雲 日本文化の神髓 (石川林四郞譯) / その「四」・「五」 / 日本文化の神髓~了』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月10日 9:55現在】
「小泉八雲 旅行日記より (石川林四郞譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月10日14:49現在】
「小泉八雲 阿彌陀寺の比丘尼 (石川林四郞譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。……今、昨年末、旅した出雲で買った菓子の最後の一つを食べている。その名を「杣人(そまびと)好み 山の香」と言う……。
「小泉八雲 旅行日記より (石川林四郞譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月12日 7:30現在】
「小泉八雲 戰後雜感 (石川林四郞譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月12日 9:36現在】
「小泉八雲 お春 (石川林四郞譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月13日 5:47現在】
「小泉八雲 趨勢一瞥 (石川林四郞譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月13日 8:10現在】
「小泉八雲 業の力 (石川林四郞譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月14日 8:21現在】
『小泉八雲 保守主義者 (戶澤正保譯) / その「一」・「二」・「三」・「四」』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月17日 5:34現在】
『小泉八雲 保守主義者 (戶澤正保譯) / その「五」・「六」・「七」・「八」/ 保守主義者~了』を底本を新たにして、全面改訂した。本改訂に時間がかかったのは、自宅の斜面に蔓延る驚異的な葛の富岳(私は勝手に「マチュピチュ」と呼んでいるが、まさに実際のそれそっくりに見えたからである。因みに、私は結婚式も新婚旅行もしていない(する必然性を感じなかったこと、というより、私自身が金を全く持っていなかった――銀行には三百八十五円しかなかった――からであり、何より、連れ合い(一つ年上で名古屋人の長女である)も「それでいい」と納得して呉れたからである。而して、直後に彼女が「夏休みに海外なら何処に行きたい?」(我々は高校国語教師であった)と聴かれたので、海外は江の島以外には行ったことがなかったので、「マチュピチュとナスカ」と答えたところ、その三ヶ月後、二週間に亙るペルー旅行に連れて行って呉れたのである)掃討作戦を間歇的にテッテ的に行ったことと、連れ合いと三十年前に行った堂ヶ島へ、再び、旅したためである。悪しからず。
【経過報告2025年5月18日 6:53現在】
「小泉八雲 薄暗がりの神佛 (戶澤正保譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。最後に今回追記した私の本作への感想について、読者の反応を是非お聞かせ下されば、幸いである。
【経過報告2025年5月18日16:11現在】
「小泉八雲 前世の觀念 (戶澤正保譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月19日12:14現在】
「小泉八雲 コレラ流行時に (戶澤正保譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月20日 7:29現在】
『小泉八雲 祖先崇拝に就いて (戶澤正保譯) / その「一」・「二」・「三」』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月21日 8:03現在】
前掲の『小泉八雲 祖先崇拝に就いて (戶澤正保譯) / その「一」・「二」・「三」』であるが、どうもちゃんと再検証していない気が募って来たので(訳が、かなり私には日本語として読み難いことが気にかかっていたのに、それをしっかり読み下さずにいたことに、昨日の夕刻に気づいたため)、再度、全面改訂した。実は、昨日午前中、例の「葛のマチュピチュ」の最終攻撃として、山桜の上にゴッソり残った葛の残骸(私ら夫婦は「葛のデブリ」と呼称している)の半分を4・1メートル伐採機を駆使して陥落させるため、早急に上記を公開してしまったためである。
【経過報告2025年5月22日 6:52現在】
『小泉八雲 祖先崇拝に就いて (戶澤正保譯) / その「四」・「五」・「六」 / 祖先崇拜に就いて~了』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月23日 4:33現在】
『小泉八雲 きみ子 (戶澤正保譯)』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月24日21:52現在】
『小泉八雲 俗唄三つ (稻垣巖譯) / (序)と「『俊德丸』の唄」』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月25日 9:47現在】
『小泉八雲 俗唄三つ (稻垣巖譯) / 「『小栗判官』の唄」』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月25日10:25現在】
『小泉八雲 俗唄三つ (稻垣巖譯) / 「俗唄三つ」~了 / 作品集「心」~了』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月26日14:06現在】
『ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)作品集「東の國から」(正字正仮名版)始動/ 献辞・田部隆次譯「夏の日の夢」』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月27日 5:04現在】
「ラフカディオ・ハーン(小泉八雲) 九州學生 (田部隆次譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月27日12:28現在】
「小泉八雲(ラフカディオ・ハーン) 博多にて (戶澤正保譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月28日 8:15現在】
「小泉八雲(ラフカディオ・ハーン) 永遠の女性に就て (戶澤正保譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年5月29日 5:56現在】
「小泉八雲(ラフカディオ・ハーン) 石佛 (戶澤正保譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年6月 2日 9:33現在】
『小泉八雲(ラフカディオ・ハーン) 柔術 (戶澤正保譯)/その「一」から「五」』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年6月 2日 9:33現在】
『小泉八雲(ラフカディオ・ハーン) 柔術 (戶澤正保譯)/その「六」から「九」/「柔術」~了』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年6月 3日 6:42現在】
「小泉八雲(ラフカディオ・ハーン) 叶へる願 (戶澤正保譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年6月 3日16:45現在】
「小泉八雲(ラフカディオ・ハーン) 橫浜にて (戶澤正保譯)」を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年6月 4日 8:40現在】
『小泉八雲(ラフカディオ・ハーン) 勇子――追憶談 (戸澤正保譯) / 作品集「東の國から」全電子化注~了 / 来日後の作品集全電子化注完遂』を底本を新たにして、全面改訂した。
【経過報告2025年6月 4日 9:06現在】
『第一書房昭和一二(一九三七)年二月刊「學生版小泉八雲全集」第五 田部隆次氏「あとがき」』を底本を新たにして、全面改訂した。

   *

 以上を以って、小泉八雲の来日後の作品集全十二冊総て(但し、理由は不明だが、旧第一書房版「小泉八雲全集」に収録されていない“ The Fountain of Youth ”(「若返りの泉」)は除く)の電子化注の全改訂を終わった。

   *

 以下、その後、来日前の「支那怪談」の訳文を総て(六篇)を電子化注してあるが、この校正は後にする。また、以上の“ The Fountain of Youth ”の拙訳電子化は、既に述べた通り、近いうちにやろうとは思っている。今まで、別に私が行っている全然関係ないテクスト電子化注を、この改訂のために、かなり疎かにしてきたので、今までのようには、シャカリキにはしない。悪しからず。ない、この記事も、標題を変え、今日の時制に書き変え、ブログ冒頭への配置を止める。

2025/05/09

本カテゴリ「小泉八雲」で電子化していない日本で書かれた一篇である小泉八雲の「若返りの泉」について視認可能とした事

私は、『小泉八雲 ちん・ちん・こばかま (稻垣巖譯) / 底本「日本お伽噺」~了』の冒頭注で以下のように述べた。

   *

日本で長谷川武次郎によって刊行された「ちりめん本」の欧文和装の日本の御伽話の叢書“ Japanese fairy tale series の中の一篇である。同シリーズの第一期(英語で言うなら「First (Original) Series」)の№25(明治三六(一九〇三)年三月十五日刊)で(但し、同シリーズは第一期を完結せずに続けつつ、別に第二期を開始しているために、第二期の一部よりも後の刊行になる作品が出てきており、本編もその一つである)、編集・発行者は「長谷川武次郞」。小泉八雲は当該シリーズに五作品が寄せている。以下、同シリーズや長谷川武次郎氏及び訳者稲垣巌氏については『小泉八雲 化け蜘蛛 (稻垣巖譯)/「日本お伽噺」所収の小泉八雲英訳作品 始動』の私の冒頭注を参照されたいが、そこで書いたように、今一篇の、同シリーズに載った“ The Fountain of Youth ”(「若返りの泉」)は以下の底本には載らない。何故これが除かれているかは不明である(一部のネット記載を見ると、これは小泉八雲の創作とされているとあり、それと関係するものか? にしても、解せない)サイト「ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)作品集」のこちらで“ The Fountain of Youth ”の「ちりめん本」の画像と活字化されたそれを読むことが出来る。なお、これは後日、私自身が和訳を試みたいと考えている。[やぶちゃん注:中略。]本篇は、サイト「ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)作品集」のこちらが画像と活字化した本文を併置していて、接続も容易で、使い勝手もよい。“Internet Archive”のこちらでも、全篇を視認出来る。また、アメリカのアラモゴードの蒐集家George C. Baxley氏のサイト内のこちら(長谷川武次郎の「ちりめん本」の強力な書誌を附した現物リスト)の、Chin Chin Kobakama Japanese Fairy Tale No. 25 1903も必見である。

   *

この“ The Fountain of Youth ”(「若返りの泉」)は、平易な英語であり、自身で和訳することは容易なのだが、現在、全体の正字不全とミス・タイプ、及び、オリジナル注釈検証作業を行っており、それを終わらない限り、それに着手しないと決めている(恐らくは、この夏には、それを終えることが出来ると思う)。しかし、この一作だけが本ブログで欠けていることには、甚だ不満を持っている。

 ★但し、実は、『ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)作品集「東の國から」(正字正仮名版)始動/ 献辞・田部隆次譯「夏の日の夢」』の最終章に、この話は、同一原文ではないが、相同のシノプシスで書かれては、ある。

 而して、本日、国立国会図書館デジタルコレクションで調べたところ、

「ちんちん小袴」(中央公論社『ともだち文庫』23・小泉八雲作・光吉夏彌譯・初山滋 裝幀/揷絵[やぶちゃん注:表記はママ。]:昭和二三(一〇四八)年)のここから、本作の訳が視認出来る

ことが判った(但し、国立国会図書館に「本登録」をしないと見られない)。しかし、光吉夏彌氏は著作権継続であり(当該ウィキを参照されたい)、これを電子化することは出来ない。

 なお、同書の末尾の光吉氏の後書き「小泉八雲について」の中で、『「若返りの泉」は大正十一』(一九二二)『年に』出版された、とあった。小泉八雲の逝去から七年後のことであった。このことから、第一書房の元版「小泉八雲全集」は大正十五年から初刊刊行であるため、訳者の方々が、四年前に出版された本作を確認することを怠った結果、所収されなかったものと推定されるのである。

そこで、私が拙訳するまで、こちらで、視認されるよう、お願い申し上げる。これによって、

―――私のブログで広義の意味で――小泉八雲の本邦で書かれた作品を総て視認出来る――とすることが出来た。

と正面切って言えることとなった。

2025/03/08

ハーンが見なかった大社の稲荷神社について

『小泉八雲 落合貞三郎訳 「知られぬ日本の面影」 第十五章 狐 (二)』で、ハーンは、『日本最古の社殿――杵築――の廣い境域中に、狐の像を發見し得ないのは、注目に價する。』と述べているが、大社の広義の境内地の辺縁内には、稲荷神社は、存在する。狐の像四枚とともに追加注記をしておいたので見られたい。

2022/11/30

バーナード・リーチが愛読していたとする小泉八雲の著作の書名をご存知の方は御教授願いたい

ツイッターで相互フォローしている小泉八雲の玄孫の「あゆこ」(アイルランド在住)さんのツイートで、
陶芸家バーナードリーチがラフカディオ ハーン作品を読んでいたとの記述がWikipediaにありました。

>陶芸家バーナードリーチがラフカディオ ハーン作品を読んでいたとの記述がWikipediaにありました。
>本当なら何を読んでいたのかしら?と、気になりますがWiki 以外の情報が見つからず…💔
>ご存知でしたら教えてくださいませ。

とあったので、昨夜、取り敢えず、本文記事の検索をしてみたが、どうもどの記事も書名・小説名を出しておらず、ウィキを無批判に援用しているだけの感じが濃厚だった。
ただ、一つ、原拠を明らかにしていないが、仏教者の方の記事と思われるが、ここに、

『明治に日本にやってきた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、日本人の庶民があまりにも善良で無欲で純真であることに感動した経験を作品として残している。
陶芸家のバーナード・リーチは小泉八雲の作品を読んで、日本に強い憧れを持ち、留学先で友人となった彫刻家で詩人の高村光太郎に日本行きを相談している。
高村光太郎は、小泉八雲が見た日本はすでにないから、日本行きはよした方がよいと言っている。
明治の30年、40年の間にも急激に日本は日本らしさを失ったということのようである。』

とあるのを見て、『高村光太郎! やるじゃん!』と会心の笑みを浮かべた。光太郎には、私は、その後の第二次世界大戦中の戦意高揚のおぞましい詩篇「琉球決戰」などで複雑な思いがあるが、これは、正直、凄い! 彼は、それ以前に、『日本は日本でなくなった。』と誰よりも確かに感じていたのだ――

2022/05/25

萩原朔太郎「小泉八雲の家庭生活」(正字正仮名版)に小泉八雲の玄孫の方の御協力により注を追加した

萩原朔太郎「小泉八雲の家庭生活」(正字正仮名版)に、小泉八雲の玄孫の方の御協力により、注を追加した。萩原朔太郎の誤りを指摘してあるので、再度、読まれたい。なお、それに際し、私のタイプ・ミスや正字不全も同時に訂した。

2021/09/12

小酒井不木「犯罪文學硏究」(単行本・正字正仮名版準拠・オリジナル注附) (16) ラフカヂオ・ハーンの飜譯

 

      ラフカヂオ・ハーンの飜譯

 德川時代の怪異小說は、前にも述べたごとくそれ自身さほどの文藝價値を持たないのに、一たびラフカヂオ・ハーン(小泉八雲)の手に飜譯されて、英米に紹介されると、世界的の名聲を博することが出來た。それはいふまでもなくハーンの天才によつて、飜譯とはいふものの一種獨得の詩味を持たされ、到底原作からは得られないやうな夢幻的な美感を與へられるからである。私は英米の怪異小說を愛好さるゝ讀者に、是非、ハーンの作物を御勸めしたいと思ふので、特にこゝに紹介して置くのである。

 怪異小說を取り入れたハーンの物語集にはKwaidan, Kotto, A Japanese Misellany,  Shadowing, ln Ghostly Japan などがあるが、この中 Kwaidan が最もポピュラーになつて居る。この中には臥遊奇談から取つた『耳なし保(ほ)一の話』夜窗鬼談から取つた『お貞の話』『鏡と鐘』怪物輿論から取つた『ろくろ首』百物語から取つた『貉』新選百物語から取つた『極祕』玉すだれから取つた『靑柳の話』の外に、ハーンが直接、地方の農夫などから聞いた話が收められている。中にも『貉』は極めて短いけれども、珠玉のような作品である。

[やぶちゃん注:『耳なし保(ほ)一の話』ママ。

 以下、底本では引用部は全体が二字下げ。但し、版組みの誤りと思われるが、エンディングに近い、長い一文「かういつたかと思ふと、蕎麥賣りの男は、その手で顏をつるりと撫でた。見ると、眼も鼻も口もない、のつぺら棒。」のみ、二行目が行頭から書かれてある。]

『京橋の某商人が、ある夜遲く紀伊國坂をとほりかゝると御堀のそばに一人の女が、頻りに泣いて居た。彼はそれを哀れに思つて、近づいてよく見ると、立派な服裝をした良家の若い娘であつた。

『お女中、どうしたのですか。』と、彼は聲をかけたが、彼女は袖に顏を埋めて、泣き續けた。

『お女中、どうしましたか。お話なさい。』

 彼女は立ち上つたけれども、相も變らず彼に背を向け、袖に顏を埋めて泣いた。やがて彼は彼女の肩に手をかけて『お女中、お女中』と頻りに呼ぶと、彼女ははじめて振り向いて袖をおとし、手をもつてその顏をつるりと撫でた。見ると眼も鼻も口もないのつぺら棒の顏であつた。

『ヒヤツ!』と言つて彼は夢中になつて駈け出した。紀伊國坂にはそのとき人一人とほつて居なかつたが、彼は驀地《まつしぐら》に走り走つた。と、前方に提燈の灯が見えたので、ほつと思つてかけつけて見ると、それは蕎麥賣りの灯であつた。

『あゝ、あゝ、あゝ』と彼は叫んだ。

『これ、もし、どうしたんです?』と蕎麥賣りの男はたづねた。

『あゝ、あゝ』

『强盜にでも逢つたのですか。』

『いや、いや、お堀のそばで、若い女に、あゝ、その顏が……』

『えゝ? ではその顏は、こんなでしたか?』

 かういつたかと思ふと、蕎麥賣りの男は、その手で顏をつるりと撫でた。見ると、眼も鼻も口もない、のつぺら棒。

 はつと思ふと提燈の燈が消えた。』

 これはもとより逐字譯ではないが、全篇がみな、かうした鹽梅に引きしめて書かれてある上に、ハーン獨特の詩的な而もわかり易い文章を以て物されてあるから、思はず釣りこまれて讀んでしまふのである。

[やぶちゃん注:私はまず、古くに『柴田宵曲 續妖異博物館 ノツペラポウ 附 小泉八雲「貉」原文+戸田明三(正字正仮名訳)』を電子化注しており、英語原文もそこに載せてある。後に、別底本を用いた電子化「小泉八雲 貉 (戶川明三譯) 附・原拠「百物語」第三十三席(御山苔松・話)」では、小泉八雲が原拠としたものも電子化して示してある。

 というより、私は、

私のブログ・カテゴリ「小泉八雲」に於いて、小泉八雲が来日して以来、亡くなるまでに書かれた全公刊作品を、「小泉八雲全集」を元にして、それを総て、電子化注として既に、昨年の二〇二〇年一月十五日に完遂している

のである。更に言えば、もっと古くには、サイト版で、

OF A PROMISE BROKEN(英文原文)

「破られし約束」 藪野直史現代語訳

及び

JIKININKI(英文原文)

「食人鬼」 藪野直史現代語訳

も公開している。]

2021/09/10

最近とても嬉しかったことどもについて


つい先日、私が十年前に暴虎馮河で拙訳した小泉八雲の“ Of a Promise Broken by Lafcadio Hearn ”の「破られし約束」を、YouTube で朗読したいという若い方からの懇請を受けた。彼女は田部隆次氏の訳(リンク先は私の電子化注)と私の訳を比較され、朗読するに際し、私の訳を選ばれたのであった。

無論、ユビキタスをモットーとする私は、許諾した。

これは、私には、とても嬉しいことだった。

    ♡

そうして、今日は、私が、ネット上に電子化物がないことから、「芥川龍之介書簡抄」のために、急遽、先だって電子化した、放浪の俳人「乞食」井上井月の句集に添えた、

(正確には「井月の句集」で、芥川龍之介及び芥川家の主治医であり、芥川龍之介の検死の当事者でもあった下島勲の編になるものへの芥川龍之介の跋文である)に対して、井月の研究家の方から、私が上の電子化をしたことへの感謝のメールを頂戴した。

これもまた、偏愛する芥川龍之介に絡んで、私には、とても嬉しいことであった。

   ♡

私の自慰と思われるかも知れない、他者から見れば、たいしたことのないものと失笑を買っているかも知れない数多の私の電子化物が、僅か乍らも、ある人の琴線に、確かに触れていることを感じ、内心――「少しばかりは、生きていてよかったな」――と思うたのであった。

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